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内容説明
人生の変わる場所──。
カウンセリングが、いま社会へとひらかれる。臨床心理学の歴史に打ち立てられた、新たな金字塔。
■精神分析、ユング心理学、認知行動療法、家族療法、人間性心理学──
バラバラに乱立する心理学を俯瞰し、メタな原論が示される。
■身体を動かす、世界を動かす、からだを動かす、視点を動かす、心を揺らす──
カウンセリングは聞くだけじゃない。アクティブに5つの介入がなされる。
■いかに生き延びるか、いかに生きるか──
カウンセリングには二つのゴールがある。生活を守ることと、人生をちゃんと生きること。
「カウンセリングとは、近代の根源的なさみしさのなかで、人が可能な限り、正直に、率直に、ほんとうの話をすることを試み続ける場所である。」──「5章 カウンセリングとは何だったのか──終わりながら考える」より
【目次】
まえがき ふしぎの国のカウンセリング
第1章 カウンセリングとは何か──心に突き当たる
第2章 謎解きとしてのカウンセリング──不幸を解析する
第3章 作戦会議としてのカウンセリング──現実を動かす
第4章 冒険としてのカウンセリング──心を揺らす
第5章 カウンセリングとは何だったのか──終わりながら考える
あとがき 運命と勇気、そして聞いてもらうこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
73
【長く矛盾に満ちた話を聞いてもらえる人が、安定して居ることは重要】カウンセリングの全体と原理を明らかにし、心の非常時を扱うテクノロジーであることを明らかにする書。<人と人とが話をし続ける。正直に打ち明けることを続ける。ここにあるラディカルな率直さこそが、個人という次元を浮き彫りにし、個人的な文学を可能にする。この近代におけるありふれた、しかし必須の人間的営みが不全に陥ったときに、カウンセリングは姿を現す。僕はカウンセリングをそのような役割を背負った社会的営みだと考えています>と。頭が整理された。要再読。⇒2025/10/14
しゅん
16
文化されすぎたカウンセリングの共通点を探って基礎固めすると同時に、社会から物語を語る意思を持った本。「人と話すとは何か」が考えられる本だと思った。90年代以降、みんなが生存に危機感を抱くようになって実存が蔑ろにされるようになったという見解が語られていたけど、これは「文学」や「批評」の凋落したと言われる時期と共通している。この本は、文学的思考やそれにまつわる商売が今後どう活力を得ていくかの、ヒントにもなっている。 2025/10/10
ツバサ
14
カウンセリングは難しい。理解出来ないと思うことから深層心理を引っ張り対面する。凄い事ですね。人が他人の心を探り、対話で伝えるのは難しい。2025/10/06
LUNE MER
12
かなり面白かった。自分の中でのカウンセリングに対する漠然としたイメージを随分とアップデート出来たように思う。また、著者が実際にカウンセリングを行ったケースが紹介されているが、この部分だけでも読み始めると先が気になってしまう感じ。ハルカさんのケースなんて、「カウンセラーはここまで暴言を吐かれても怒ることなく(怒りをコントロールして)冷静に向き合わなければならないの??」という手に汗握る展開。2025/10/03
ソーシャ
10
カウンセリングという営みがどのようなものなのかを架空事例を出しながらユーザー向けに解説した一冊。作戦会議や冒険などキャッチーなフレーズを用いながら、日々当たり前にしていることを言語化してくれている一冊です。それにしても河合隼雄の時代から、臨床心理学の考え方もだいぶ変わったのですね…(最後の変化や死と再生を重視するところとかは河合先生の系譜を感じます)2025/09/28
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