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内容説明
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高校生が、バイト先で経済学の先生と出会い、歴史や政経の教科書を読み返したり、夢の中で経済学の巨人と会話したりする中で、経済学の魅力に惹かれていくまでを小説で描く。
目次
第1章 経済学をもっと知りたい!
第2章 グラスゴウ大学の道徳哲学者に会う
第3章 経済学生誕の地はイギリスかフランスか?
第4章 アダム・スミス『国富論』が出版される
第5章 「見えざる手」の独り歩き
第6章 古典派経済学の形成
第7章 リカードからミルへ
第8章 マルクス経済学
第9章 マーシャルと新古典派経済学
第10章 ケインズ経済学
終章 経済学をより深く学ぶために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
30
古典派から新古典派経済学への流れ(とマルクス)を、教科書的に表面だけ知ってるつもりになっている者にとって、根井先生が紡ぎだす「物語」は、目から鱗のような新鮮さがある。「アダム・スミス=見えざる手=価格メカニズム=自由放任主義」という認識が全くの誤解に満ちているということ、「リカード=労働価値説、マルサス=人口論、マーシャル=均衡理論」というワンパターンの納得が如何に一面的であるかなど、自分自身の理解の浅さを、徹底的に思い知らされる。小説仕立ての構成も巧みで、面白く読めるいい本だ。原典の引用が多いのもいい。2019/11/22
しんすけ
15
面白い本だと思う。それは経済学史や経済思想史を学んだ経験が有る者だけが感じる感慨なのかもしれない。 例えばアダム・スミス知らない人は読書人には居ないと思うが、かれが経済学者である前に倫理学者だったと言うと驚く人も居るかもしれない。 本書は経済学者の真実を明解に表現している。その意味では経済学を誤解している大半の現代人に対する警鐘とも云える本に仕上がっている。それも中学生でも理解できる言葉で書かれているのが素晴らしい。2020/03/05
kk
11
これから経済学を勉強しようとしている学部生辺りを対象とした、経済学ないし経済思想史の入門書。とは言え、kk的には今まで知らなかったこともいろいろ書いてあり、それなりに勉強になりました。記述の仕方もユニークで、なるべく分かりやすく説明しようという一所懸命な姿勢が感じられました。他方、最後のケインズのとこは、ちょっとどうかな。初学者が対象なら、投資と貯蓄の関係とか、もうちょっと言葉を尽くしてあげないと、最後のここんとこで皆んな置いてかれちゃうんじゃないかな。2020/06/14
しんさん
4
「入門」とうたいながら、難解な数式を出してきたり、主人公の高校生の理解力が京大レベルなのは反則だと思う。2023/03/10
aoi
4
グラフや方程式が出てきてる時は脳が砂になって理解できなかったが全体的には読みやすくて面白かった。 数学が本当に苦手なので経済学の周りをグルグル回りながらも数字に弾かれて一歩も近付けていない気がする。 それでも経済学を学びたいよ、右手に算数ドリル、左手に電卓を持って戦いに挑むぜ。2021/12/16