講談社現代新書<br> 自壊する保守

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講談社現代新書
自壊する保守

  • 著者名:菊池正史【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 講談社(2025/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784065411940

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内容説明

緊急出版
安倍元首相の死からわずか3年
なぜ自民党はかくも凋落したのか?

長らく日本を支配してきた自民党政治が揺らぎつつある。参院選の結果を受けて、今後の政治状況はどう変わっていくのか? 第一線で活躍してきた政治ジャーナリストが混迷を続ける政治状況を読み解く「政治ミステリー」

「戦後レジーム」の破壊の先に待ち受ける未来とは

本書の内容
はじめに
第1章 安倍晋三の「遺産」
第2章 「新たな保守」の正体
第3章 戦後レジームと岸信介
第4章 保守本流の崩壊
第5章 アベノミクスと奇跡の復活
第6章 歪められた言語空間
第7章 保守の終焉
終章 「戦争実感」の喪失と「行き過ぎ」への警鐘

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KEIJI

5
タイトルからしてリベラルの自民党批判本かと思いきや、「保守本流」〜「右派ポピュリズム」に至るまでの自民党保守の歴史と、成果・問題点がまとめられていて、大変勉強になった。安倍イズムを継承する高市氏が総理となった今、広く読まれるべき新書である。2025/11/22

suma2021

5
戦後に保守から現代の右派ポピュリズムの変遷を著者の視点で描いた書。日本政治特有の複雑さや妥協、根回しなどが削ぎ落とされ、多数を握った政権が暴走しがちになることを危惧する。また国会答弁や論点ずらしなど政治の質が下がっているようにも感じるが、ニュースをみる限り他国も同様か。矢継ぎ早に様々な問題が発生するとはいえ、国会では長駆的観点での課題を解決する場である。そういう面では一党で過半数与党より多党時代の連立政権の方がまだ良いのかとも考える。現在の政治状況を深読みするうえでも是非手に取るべき書だ2025/10/19

エリカパパ

4
自民党保守本流が右派ポピュリズムにのまれていく流れを振り返ることができた。小沢一郎、野中広務の人物像に近寄れたのも収穫だ。野中のような戦争世代を失った今だからこそ国民を一色に染める怖さを噛みしめたい。軍国教育である右派ポピュリズムの熱狂であり、何よりも政治の嘘ごまかし虚勢が国民を一色に染める。安倍政権では政治的な言語空間の歪みが顕著になった。政治とは言葉の文化であり言葉で主張し説得し信頼を得る。言葉なき行動は独裁であり暴力であり果ては戦争だ。健全財政は戦争を始めないための安全装置でもある。著者に賛同する。2025/09/23

けい

3
時代によって、具体的な「保守」のイデオロギーは変化する=相対的。2025/10/15

Kiro

3
勉強になった。反戦主義の吉田茂から田中角栄と受け継がれてきた「保守本流」に対して、小沢から小泉の流れで生まれた自己責任論と新自由主義による「保守ポピュリズム」。そこからでてきた安倍は、キャッチーな経済政策の裏で、強引な採決方法によってジリジリと軍拡へ流れを進めた。今時代はネットの力も加わり、国民民主、参政、維新と、「保守ポピュリズム」の変形が台頭している。立憲は選択的夫婦別姓などを掲げて戦っている印象だが、もはやそれらが贅沢な議論に感じられるほど、(つづく)2025/10/02

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