内容説明
「自分の大切な人はみんな不幸になってしまう」。高校一年生の涼風はそんな想いを抱え、人と深く関わることを避けていたがある日、隣のクラスの五十嵐に告白されてしまう。告白を断ったものの、五十嵐とふれあううちに、徐々に涼風は誰にも打ち明けられなかった本音をぶつけられるようになっていく。涼風が「自分の幸せのために生きたい」と思えるようになった頃、悲劇が二人を待っていた──。自分や愛する人にとって、本当の幸せとはなんなのか。愛しい日々のために、必死で運命に抗う切なすぎるラブストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
25
読書メーターさまからご恵贈いただきました。ありがとうございます。小学生の時、事故で父親を亡くした涼風。自分のひどい言葉が父を死に向かわせたと思い、自分を責め続けている。そして、母親の過干渉もまた、彼女を苦しめる。母親からすれば、夫を亡くした後、娘までも自分から離れてしまうのは耐えられないというところか。しかし、その過干渉の程度は、公的機関に相談しないとだめなのでは?レベル。ところが、最後に事情が分かってみれば、母が涼風を愛していないように見えていた事実がひっくり返り、それが余計に悲しみを募らせる。2025/09/24
なみ
12
人と深く関わることを避けていた涼風は、ある日突然、隣のクラスの五十嵐に告白される。 次第に惹かれ合っていく2人の恋は順調に見えたが、残酷な運命によって、幸せが崩れ始める。 優しくて頼もしくて、真っ直ぐに気持ちを伝えてくれる五十嵐くんがめちゃくちゃ格好良かった! だからこそ、終盤の展開がとても切なく感じられました。 中高生におすすめの、とても素敵な1冊です。2025/10/20
きせき。
7
応募した献本キャンペーンで当選して、貰いました!おまけに作者のサインもついていました!初めてのサイン本を手にして、とても嬉しかったです! 切ないラブストーリーでした!2025/10/29
FUKUSUKE
7
【サイン本】7月14日に募集が終了した読書メーターさんの献本プレゼントでいただきました。記憶障害を持つ父親に放った酷いひと言で、父は自ら死を選んだ。母は父が死んでから自分に過干渉するのだ――そう考えて学校と自宅を往復するだけの毎日を送る涼風。そんな彼女に進学クラスでも学年一位の成績、高身長で生徒会の役員を務める五十嵐が思いを告げる。最初は断る涼風だけど、五十嵐と接するうちに恋に落ちていくのだが……運命に抗う日々が描かれており、ハッピーで終わるのが難しい系統の作品だけど、愛とは、記憶とは、と考えさせられた。2025/10/12
Mau
6
人と関わると不幸にすると思い込んでいる涼風と医者の家に生まれたから医者にならなければならないと縛られている博人。そんな二人の甘酸っぱくて初々しい恋が朝の海のようにキラキラと輝いて眩しかった。二人の恋と行く末がどこへたどり着くのか気になって一気読み。 一瞬が永遠になるものが恋で永遠が一瞬になるものが愛という言葉を読んでて思い出した。2025/10/04




