内容説明
座敷童、河童、雪女、鬼、神隠し――誰もが知る伝承にまつわる五つの怪異譚。それは、常識を遥かに超えた、おぞましい現実だった。一度でもそれに関わってしまったが最後、決して逃れることはできない。本書で語られる体験談は、あなたを民俗伝承の底知れぬ闇へと引きずり込む。知ってはいけない、見てはいけない。だが、もう読む前のあなたには戻れない――。伝承は警告する。決して深入りしてはならない領域があると。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
151
三津田 信三は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、有名な妖怪をテーマにした怪異譚連作短編集でした。しかし雪女が、子供を10人も産むのは、未だに謎です。 雪女は、S●X依存症なのでしょうか❓ https://books.kobunsha.com/book/b10146823.html2025/11/06
yukaring
72
“それ”に関わってしまった人間はもう戻れない。怪異は必ずあなたを連れ去りに来る、どれだけ時が流れようとも…。久しぶりにシンプルにゾクゾクさせられる怪異譚。ミステリ要素がない分、純粋な怪談としての恐怖を満喫できる。いつの間にかひとり増えている不思議「座敷童」田舎の河原での不穏な出来事「河童」出会ったことを口外してしまったら最後「雪女」蓑を着て笠をかぶり海から上がってくる「鬼」そして神隠し―有名な民俗伝承の存在と遭遇してしまった人々のおぞましく理不尽な体験談。そして彼らが迎える結末とは…。読み応え充分な1冊。2025/11/28
sin
60
妖怪と云う存在が具象化され、TVなどで扱われるその様になんだか怖さを感じなくなって久しいのだが、人知の及ばぬモノはやはり恐ろしいと認識を新たにした。常の作品であれば怪異が起こった後の検証なり、何らかの答えが用意されているのが作者の作品の傾向であるように思っていたのだが、ここでは先ず取り上げる妖怪についての考証がなされ、それに類するであろう体験談へとバトンタッチされる。座敷童、河童、雪女、鬼…それぞれ既知の存在だったはずの妖怪が体験談の果てに未知に戻り、新たに恐怖へと昇華される。まさに『妖怪怪談』であった。2025/10/05
のりすけ
41
相変わらず薀蓄が…なんて思っておりましたら怒涛のラスト。そ、そやったんかー!最近流行のモキュホラもこれくらい練り込んでくれてたら良いのに。全部読んだ後で、うわ~~んってなっちゃうの最高。私は薀蓄も好きだが、きちんとした落としどころのある「怪談」はもっと好きなんだ。だから本作は非常に面白く、なんで子供たちがそうそう遠方に預けられるねん、という疑問すら吹っ飛んでしまった。2025/12/04
ポチ
37
妖怪の民俗学的な考察から始まり、体験談へと進み…。もしかしたらと思わせる怪談らしいゾワゾワ感がいい。神隠しは今でもあるのだろうか。2025/11/05




