きみは悪口を言わない

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きみは悪口を言わない

  • 著者名:真下みこと【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 光文社(2025/09発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334107604

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内容説明

小学三年生のあきらは最近学校に行くのが憂鬱だし恥ずかしい。お母さんが登下校時の通学路で児童の安全を見届ける「見守り隊」隊長になり張り切っているからだ。しかしある朝、お母さんの目の前で同級生が自転車に轢かれ……。自分の気持ちをうまく言葉に出来ずあがく子供たち。そんな彼らの姿は思わず抱きしめたくなること必至。要注目作家・真下みことの傑作感涙小説、誕生。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

66
小学校3年生のあるクラス。その子どもたちを主人公にした連作短編5話。母親が通学の見守り隊長のあきら、クラスに馴染めない個性的な亜子、学級委員・守の林間学校、女子グループの美紗都、サッカークラブのレギュラーから外された翔吾。自分の中で少しずつ変化していく子どもたち、あったなぁと思い出す感情。少しずつ成長していく姿が眩しい。(いただいた本)2025/10/07

seacalf

35
小学3年生の男女4人が主役の連作短編集。思った以上に良くて胸をキュンとさせて貰った。4人各々に問題を抱えているのだが、不器用に見える彼らの行動ひとつひとつがとても愛おしい。特に完璧ではない親達を慮った行動が大変健気で泣かせる。まだ経験の浅い子供達はまだ成長中ながらも一生懸命に考えた上での行動があって、その忘れがちな幼心を呼び戻す。全身全霊で全ての事柄から守ってあげたいが、まだ2歳の我が子もきっと親の知らないところで悩み、不器用に行動し、そうやって世界を広げていくのだろうなと将来に思いを馳せて胸を焦がす。2025/10/01

柊子

5
3年生はまだ幼い。自分たちだけで物事を解決するのはなかなか難しい。しかも、裏に親が絡んでいればなおのこと‥‥。それでも、3年生なりの逞しさと思いやりで、乗り越えていく。みんな、頑張れ!と応援したくなる。我が家の孫も3年生。彼もこんな風に色々なことを考え、悩んでいるのだろうか。毎日楽しくて、悩みなど微塵もないように、婆には見えるけど。2025/09/29

📖®書店員🍵

4
真下さんの優しくまっすぐで、透明感のある冷静な言葉で幼く柔らかな心が綴られていた。 大人になることで忘れてしまった子供の頃の記憶。 毎日遊んでばかりだったけど楽しいことばかりじゃない。子供だけの小さな世界に子供には大きな悩み。 純粋さで人を傷付けてしまったり、傷付けられてしまったり。そんなとき、どうすればよかったのか。 優しさとは、人を傷付けないようにするには……。 嫌なニュースが多い今の世界で、自分が少しでも人に優しくなるためには。そう考え向き合える1冊でした。2025/10/09

ぶんぶん

4
小学三年生の子どもたち、それぞれの視点から物語が綴られる。この年頃だとまだまだ本人たちより親の対応に左右されることが多いんだよね。 一方で少しずつ自我が芽生えてくる年頃でもあり、世界を広げようとする。でもまだまだ子どもなので何を基軸に判断したらいいのかというのは難しいところですね。2025/09/07

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