内容説明
行方不明になった小学四年生の娘。交友関係を知ろうと、部屋を調べ始めた母親が見つけたものは……(「裏山」)。写真サークルで出会った女性に近づくわけは……(「運命の天使たち」)など、各世代の女性を主人公に繰り広げられるミステリ短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
126
珠玉の短編集の一冊。さすがの読み応え。一話読むごとに面白さがぐんぐん上がっていく全七話。相変わらずどれも最初の一文からざわざわしてくる。"今"に疲れている女性達を感じながら、すぐそばの現実を感じながら、そのざわざわが次第にざらざらに変わりゆく感覚がたまらない。そしてミステリらしく、それまで見ていたものが鮮やかに姿かたちを変えた時、ざらざらの粒が一気にさらさらと流されゆく。でもね、一粒だけ残るのよ、小さなざらざらの欠片が…。それが何とも矢樹さんらしくて、やっぱりしっかり感嘆の吐息。女の心は実に深い、面白い。2025/09/23
いつでも母さん
120
7話の短編集。『誰にも言えない秘密』それ読んじゃぅて良いの❓️怖い怖い。ザワッとしたり、ゾクッとしたり、イヤ~な感じだったり··読みながら私の想像力もアレコレと迷走していた。一番驚いたのは『ずっと、欲しかった女の子』納得のラストは表題作にもなっている『罪の棲家』2025/09/29
モルク
108
6話のゾワゾワする短編集。思っていた以上に嫌~な終わり方。特に前半の3編。1話目の「裏山」から持っていかれた!これらに比べ最終話表題作の「罪の棲家」は、父の遺品整理に集まった三姉妹。末娘は実家の売却を求めるが父を看取り実家に一人暮らす長女は大反対。何故ならここに「父の罪」が…。ドラマによくあるように「アレ」が埋められていると勝手に想像するも…あれっ?そういうこと。まあそれはそれでスッキリ。どの話もとても面白かった。矢樹さん、これからも追いかけます!2025/12/12
ma-bo
97
独立した短編7話収録。小学生から年配まで様々な年代の女性が主役。最後うわー、ゾク、エッとなるような話が多い。アマゾンの画像にある帯に不気味、理不尽って書いてあるし。爽快はどの話だろう?書下ろしで最終話の罪の棲家か、運命の天使かな。2026/05/19
タイ子
90
7つのミステリ短編集。どれも面白い。何よりラストで見せる物語のオチがそうだったのか!って思わず唸ってしまう。「3年目の帰還」は冒頭、兄嫁から兄の遺骨が見つかった知らせがあり、そこから物語は遡って主人公が嫁いできてからの暮らしが語られるわけだが、最後に全てが見えて来る予想外の面白さ。タイトルの「罪の棲家」は姉妹が相続する家を売るという三女。絶対家を解体してはならぬという父の遺言で長女は猛反対。家に何か秘密があるのか?腰くだけになりそうな結末。どれも矢樹さんの巧さと読者が喜ぶツボを心得ている作品集。2025/09/20




