家族、この不条理な脚本 - 家族神話を解体する7章

個数:1
紙書籍版価格
¥1,980
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

家族、この不条理な脚本 - 家族神話を解体する7章

  • 著者名:キム・ジへ【著】/尹怡景【訳】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 大月書店(2025/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784272350636

ファイル: /

内容説明

その“理想”は誰を犠牲にしているのか?

LGBTの権利や性教育を認めれば「家族が崩壊」する?私たちを無意識に拘束する「健全」な
家族という虚像が作りだす抑圧や差別、排除を可視化する。日韓累計25万部『差別はたいてい
悪意のない人がする』著者待望の第二作。

※本書は、大月書店刊『家族、この不条理な脚本』の電子書籍版です。

【著者】
キム・ジへ
キム・ジヘ(金知慧)
韓国・江陵原州大学校多文化学科教授(マイノリティ、人権、差別論)。移民、セクシュアルマイノリティ、子ども・若者、ホームレスなど、さまざまな差別問題に関心を持ち、当事者へのリサーチや政策提言に携わっている。ソウル特別市立児童相談治療センター、韓国憲法裁判所などの公的機関にも勤務経験を持つ。2019年、初の単著である『差別はたいてい悪意のない人がする』(邦訳・大月書店)が累計20万部超のベストセラーになり、韓国のさまざまな自治体の指定図書やベストブックに輝いた。

尹怡景
尹怡景(ゆん・いきょん)
韓国・ソウルに生まれ、慶應大学大学院で文化人類学を学ぶ。言葉で韓国と日本の心をつなぎたい翻訳者。訳書に『差別はたいてい悪意がない人がする』(大月書店)、『夢を描く女性たちイラスト偉人伝』(タバブックス)、シリーズ『たべものの中にいるよ!』(全3巻、大月書店)ほか。

目次

プロローグ 家族という脚本
第1章 どうして嫁が男じゃいけないの?
第2章 結婚と出産の絶対公式
第3章 望まれない誕生、許されざる出産
第4章 役割は性別によって平等に分業できる?
第5章 家族の脚本を学ぶための性教育
第6章 不平等な家族の脚本
第7章 脚本のない家族
エピローグ マフィアゲーム
解説 (梁・永山聡子)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめぴょん

13
韓国での話が主ではありますが、家族について哲学する本という感じ。家族というものについていろいろ考えることがあるので読みました。出産を前提とした結婚、そしてそれを基盤とする家族という暗黙のルールの中で守ろうとしているものは何なのか?時代は変わっても家族という単位は変わらずに存在する。じっくり読むと家族というものがどういう流れの中にあったのか、各国の家族観などを知ることができて面白い。次世代を生み育てていくために家族という血縁を基盤とした共同体がその任を担っていくという体制が連綿と続いている。不便な時代には共2024/11/16

駒場

5
性的マイノリティの問題が前面に出る中で、「(保守的な)社会が期待する家族とはどういうものなのか」が間接的に明らかにされていく、その過程を紐解いていく本。たとえば同性婚反対のスローガンは「嫁が男だなんて!」だが、この言葉は嫁(女)が担うべきとされる役割を浮き彫りにする。同性婚は生産性がない、という批判は日本の保守(というか極右)の議員も公然と主張していたが、そもそも同性婚と出生率の問題が同列に語られる社会では、結婚と出産は必要十分条件でなければならないという厳たる公式があることが明らかになる。2025/08/24

かしこ

4
韓国の男女差別も大変だったんだな。今は女性が頑張っている国との認識だがやっぱり儒教思想が強い。 2010年のドラマの「嫁が男なんて」というフレーズに反対する人々の運動があったとは、そんなに最近でもたかがフィクションに反対するんだと驚き。 また親族にそれぞれ決まった呼び方があってその呼び名で呼ばないといけないのは知っていたけど、夫親族の呼び方はちょっと身分が高い感じで呼ぶのね。夫の弟をおぼっちゃま、夫の妹をお嬢さまと呼ぶ。 そして父が外国人だと韓国籍が1998まで貰えなかったんだ。日本もそういうのあったけど2025/07/04

空白

2
韓国フェミニズムの本を読んだのは恐らく初めてであったが、何人もの人が述べている通り日本と韓国でのジェンダーのあり方はオーバーラップするところがあると思った。もちろん異なる部分もあり、韓国の方がイエ制度が根強いように感じた。脚本に従わない家族の在り方が脚本を揺るがすというのは、まさにそうだと思う。個人的な肌感として、一部からフェミニズムは厄介なものとして捉えられているように感じる。YouTubeで前に見た動画で「韓国ではフェミニストが多い」と言われていたが、それの何が悪いのだろう。2025/01/15

きなこ

2
良い本だった。韓国の本だけど、日本社会とよく似ていて、家族の在り方について考えるきっかけになった。2024/09/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21987493
  • ご注意事項

最近チェックした商品