原爆と俳句

個数:1
紙書籍版価格
¥3,080
  • 電子書籍

原爆と俳句

  • 著者名:永田浩三【著】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 大月書店(2025/09発売)
  • ポイント 28pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784272502196

ファイル: /

内容説明

原爆を俳句で記録したひとたちを綴る

原爆という人類の課題に対して、俳句がどのように向き合ってきたのか。原爆
投下直後のヒロシマやナガサキで詠まれた俳句があった。俳句で原爆を記録し
たひとたち、今も火種を絶やさずつなぐひとたちを長年の取材を通して綴る。

※本書は、大月書店刊『原爆と俳句』の電子書籍版です。

【著者】
永田浩三
ながた・こうぞう
武蔵大学社会学部教授(メディア社会学)。元NHKプロデューサー。著書に『NHKと政治権
力』(岩波現代文庫)、『ベン・シャーンを追いかけて』、『フェイクと憎悪』(共著・
大月書店)、『奄美の奇跡』『ヒロシマを伝える』(WAVE出版)など多数。

目次

はじめに 生と死を詠う世界
第1章 原爆俳句までの軌跡
第2章 第二芸術論の衝撃
第3章 ヒロシマを詠む
第4章 ナガサキを詠む
第5章 東京から原水爆を詠む
第6章 表現者たちの格闘
第7章 沖縄と福島
第8章 原爆と川柳
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

明るい表通りで🎶

47
俳句は、わずか17の音で構成される詩。そのあまりの短さゆえに、俳句の周囲の時空間は逆に広くかつ大きい。一本の木のような俳句が立っていることで、それをとりまく時間や空間の巨大さ、途方もない永遠性が浮かび上がる。この本のテーマは原爆という人類の課題に対して、俳句がどのように向き合い、闘いを挑んで来たかを問うもの。被爆者たちの叫びと祈りを籠めて。2025/06/16

どら猫さとっち

8
今も昔も、俳句はその詠む人の想いや感情を表現するアイテムとして、親しまれている。今から80年前、日本に原爆が投下された。広島や長崎で、多くの死者や被爆者を出した。亡き人の悲しい想い、被爆者として生きる苦しみや絶望、戦時下の社会の憤り…。その想いを五七五で描いた人たちと、その背景を描いたルポ。今年で80年になる今、俳句を通して、戦争という悲劇の重さや痛みを、本書で分かち合うことが必要ではないだろうか。2025/03/16

Koji Harasawa

6
すごい仕事をしなすった。原爆をめぐる文芸や記録は様々あるが、17文字しかない俳句だからこそ迫ってくる力を強く感じた。核廃絶は成されていないし、今も核が使われる脅威はある。原発は再稼働されているし、核兵器が安上がりだとほざく政治家もいて危険がいっぱいだ。それでも核兵器が使われてこなかった。それには俳句も間違いなく力を発揮している。紙と鉛筆があれば誰にもつくれる文芸だからこそ、その力を持てたのだと思った。強い。2025/08/14

鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)

4
「原爆へ竹槍しごいた愚かしさ」「あやまちはくりかへします秋の暮」うまいこと言うなあと感心(してる場合か)。2025/03/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22249631
  • ご注意事項

最近チェックした商品