早く逝きし俳人たち - 「祈り」としての俳句

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早く逝きし俳人たち - 「祈り」としての俳句

  • 著者名:樽見博
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  • 株式会社文学通信(2025/09発売)
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  • ISBN:9784867660959

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内容説明

優れた才能を持ち、輝くような作品を残しても、人々の目に触れる資料がなければ、またその人と作品を伝える語り部がいなければ、時の流れに埋もれていってしまう――

本書は「日本古書通信」を長年編集してきた著者が、膨大な数にのぼる俳句雑誌を通覧してきたなかで出会った、早世俳人たちの作品を、その初出誌にさかのぼり出来る限り紹介したものである。

「彼らの無念を晴らすべく、作品を見つけ出して後世に残してあげよう」と考えていた著者は、執筆しながらその認識を改める。「彼らは後世に名を残すために俳句を作り、あるいは評論や随筆を書いたのではない」。

「人が表現手段として俳句を選んだ時から、その人の俳句人生が始まる。生きることと俳句を作ることがイコールになる。生きた証ではなく、俳句を作り、批評し、随筆を書くことが生きていることなのである。そして彼らのように病により、あるいは戦争により死が目の前の現実となった時、それは祈りに変わる。」ついに「彼らと共にありたい」願うにいたる。

著者とともに振り返る、「早く逝きし俳人」たち。登場する俳人は、中西其十、田中青牛、大橋裸木、河本緑石、松本青志、和田久太郎、藤田源五郎、高橋鏡太郎、本島高弓、堀徹、鎌倉鶴丘、柏原鷹一郎など。

「早く逝きし俳人たち」の多くは戦争の犠牲者である。平和であれば埋もれずに済んだ。