光文社新書<br> 考古学の黎明(れいめい)~最新研究で解き明かす人類史~

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光文社新書
考古学の黎明(れいめい)~最新研究で解き明かす人類史~

  • ISBN:9784334107536

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内容説明

狩猟採集生活→農耕革命→生産増→人口増→貧富の差→都市→国家という、我々の多くが信じてきた「進歩史観」は正しいのか? 人類学者デヴィッド・グレーバーと考古学者デヴィッド・ウェングロウの共著『万物の黎明』は、この進歩史観をくつがえし、世界中に衝撃を与えた。本書は『万物の黎明』に大なり小なり衝撃を受けた日本の考古学者が集い、自らの最新研究を基に、人類史のパラダイムシフトを行う試みである。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

佐倉

20
『万物の黎明』の影響を受けて考古学、人類学といった各分野の日本人学者たちが出した反応集。アッシリアと渡り合ったメディアはリーダーを持たない非国家的な性質を持っていたのではないかと紹介する有松唯、古墳時代がトップダウンではなくボトムアップの祭祀である可能性を問う辻田淳一郎、エジプト初期王朝の祭祀を掘り下げる竹野内恵太、大きく取り上げられながら日本では抄訳しかされていない『西太平洋の遠洋航海者』についてカットされた部分を補完する後藤明、テキストの矛盾を真っ向から批判的に読む北條芳孝の論文などが興味深く読めた。2025/09/28

チェアー

10
資本主義は選択の機会を無意識のうちに奪う。まるで自由な選択をしているかのようにしながら、暴力と資本の力で選択を強制する。ならば万物が言うような、人間の想像力、創造力が働く世の中に変えることはこれからできるのだろうか。 2026/01/09

ルーシー

5
本書は『万物の黎明』の読本となっているが、未読でも十分に楽しめる内容である。むしろ、各地域の古代史研究の成果や最新の見解を手軽に知ることができる点で、有益な一冊だと感じた。 特に印象に残ったのは第6章である。人類が農耕を始めた理由のひとつとして「饗宴仮説」が挙げられていたのは初めて知り、強い興味を引かれた。 多様な社会のあり方を知ることで、祖先たちが試行錯誤を重ねてきた様子がうかがえ、人類の本来の自由さや可能性について思い出させてくれた。2026/03/31

Book shelf

4
狩猟採集生活→農耕革命→都市の誕生→国家の誕生という歴史観が受け入れられて久しい。これを覆した近年の話題書『万物の黎明』が本書のベースとなっている。複数人の専門家がこの本をもとに自身の研究分野の再評価を試みる。これを読んでいなくてもよく、むしろ難解だと言われるこの本の概略がわかるかもしれない。上記の歴史観は大方はそうだとしても、全ての事例に当てはまるわけではないということ。逆にいえば考古学の発展により細かな分析ができるようになってきたことを意味する。2026/04/25

黒胡麻

4
「万物の黎明」に対する日本の考古学者たちのアンサー。基本的に賛同や共感が寄せられているが批判もある。古代アンデスの神殿更新やメディア王国、オセアニア社会、日本では古墳時代と北海道の歴史において「万物の黎明」史観が検討されている。インダス文明研究者の話は「三ヶ月でマスターする考古学」では分かりやすく興味深かったが本書は難解だった。市場と貨幣に関する章では「負債論」で抱いた疑問点の一部が解消した。確かにグレーバーの本は面白く情報量に圧倒されるが若干鵜呑みにできない所もあるのかな、と思った。2026/02/08

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