内容説明
仇討ち、毒盛り、かどわかし……。江戸を騒がす数々の事件に、一人の漢方医が立ち上がった。市井に生きる人々の姿を浮き彫りにした、優しさと切なさが溢れる連作小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鍵ちゃん
6
江戸で漢方医を営む有安は自分が斬った男の娘を育てるために刀を捨てた。彼は娘が真実を知る瞬間を恐れつつも、かりそめの平穏に身を置いていた。しかし、呉服商の娘の最期を看取ったことをきっかに、彼の過去を詮索する人物が現れ…。優しさあふれる下町人情小説。2020/08/26
ツキノ
4
漢方医・有安シリーズ。図書館にあるのはこれのみ単行本。癖のない文体で読みやすいけれど、江戸のことばづかいとしては合っているのかどうか?というところも。まぁ問題はないのですが。有安の過去が気になる。娘のお雪の料理下手というのがアクセントになっている。続きも読もう。2014/05/19
雀
3
★★★★☆ 再読。漢方医・有安シリーズ1作目。秋山作品ではこのシリーズがいっちゃん好き。やっぱねえ、幕末という時代は内戦の時代だから殺伐としてるし、とくに新選組関連は帰結を知ってしまっているので、そこに至るまで描かれていなくても、太平楽には読めないところがあってさあ。だから時代小説は江戸時代の方が好みかも、と改めて思った。2022/02/03
やむやむ
2
キーワード検索しても出てこなくて…、ISBNコードなら出て来るよと教えてくださった方、有難うございました。面白かったです。漢方医なのに、蘭方も心得あるの?っていうくらい名医な夕庵先生。心理描写が少し薄く感じたり安易に思える展開もあったけど、夕庵先生が巻き込まれた病人の事情や事件を解決できるとき、力が及ばないときそれぞれの加減が良い感じだった。ちょっと伏線めいて消化出来ないシーンも無くはなかったけど後の巻で回収されるのかな。2021/03/23
桜乃
1
昔斬った若い夫婦の忘れ形見を、娘として大切に育てる有安。漢方医である彼の元にはさまざまな人が訪れる。 血がつながらない、繋がっている関係無しに子供への愛情に、溢れていてとても読みやすかったです。 「どんなに馬鹿でもあたしらにとっちゃ大事な息子なんです」心から子供を愛する親に、気持ちが暖かくなりました。2015/05/17
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