内容説明
大正8年(1919年)東京・本郷区駒込団子坂、平井太郎は弟二人とともに《三人書房》という古書店を開く。二年に満たない、わずかな期間で閉業を余儀なくされたが、店には女優・松井須磨子の遺書らしい手紙をはじめ、奇妙な謎が次々と持ち込まれた──。同時代を生きた、宮沢賢治や宮武外骨、横山大観、高村光太郎たちとの交流と、数々の不可解な事件の顛末を、若き日の平井太郎=江戸川乱歩の姿を通じて描く。第18回ミステリーズ!新人賞を史上最高齢の69歳で受賞した著者による、滋味深い連作集。/【目次】三人書房/北の詩人からの手紙/謎の娘師/秘仏堂幻影/光太郎の〈首〉/文庫版あとがき/解説=辻真先
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ
38
お気に入りの方のおすすめ本♪筆者お初。出版社はミステリー作品の老舗~学生時代散々「海外物だけ」お世話になった懐かしい名前。そこでミステリー新人賞をゲット、しかも69歳という(失礼ながら)お歳で。よく言えば地味溢れる・・と言えそうだが、全体通じてトーン変化なくさざ波だけ。のちに乱歩で知られる平井太郎と2人の弟が東京駒込で開いた古書店が基軸。語られる5編は太郎中心とはいえ視点が多様∼須磨子・賢治・光雲・写楽娘のお栄・大観と観山ら。それぞれの脈絡はなく、狂言回しの様に宮武外骨が顔を出す。筆致に魅力乏しいものの~2026/01/18
kaoriction
17
どちらかというと否の意見が散見されるが、私にはとても好みで愉しい読書時間だった。のちの江戸川乱歩となる平井太郎が二人の弟と共に開いた 古書店《三人書房》を舞台に繰り広げられる推理。松井須磨子に宮沢賢治、高村光太郎、という文字に私の近代文学ミーハー魂は掻き立てられた。虚構と事実を程よくミックスした連作小説。若き日の平井や井上と一緒にわくわく。小説、なのだから、小説として、その虚構、妄想を十分愉しく時代も人物像も味わえた。お栄と大観の[秘仏堂幻影]が印象に残る。全編を通して宮武外骨 という人物に興味を覚えた。2026/01/12
ソラ
8
【読了】D 設定はとても面白いなと感じたのだが、何ていうか良くも悪くも癖が無さ過ぎてさらっと読み終えてしまった。2025/11/30
みこと
6
うーん、申し訳ないけどいまいちでした。せっかく乱歩や宮沢賢治など実在のすごい人たちを出しているのにいまいち使いきれてなかったというか…これ、乱歩である必要あったかなぁ、宮沢賢治である必要あったかなぁという感想。共感もしにくかったし、非常にもったいないなぁと思いました。さらっと一回読んだだけだからまた読み直すと違うかもしれないけど…うーん。2026/01/19
agtk
4
感想を読むと賛否はあるが、自分はおもしろかった。しっとりした感じが心地よい。続編があれば読みたいし、この作者のものももっと読んでみたい。2025/12/20
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