内容説明
さぁ、出かけよう! 「物語」という旅へ。
国境、日常、現実を飛び越え、行き先は無限大!
宮内悠介、藤井太洋、小川哲、深緑野分、森晶麿、石川宗生――。
最旬の作家たちが想像の翼を広げて誘う、魅惑のノベル・ジャーニー!
宮内悠介 「国境の子」
対馬から韓国まではわずか一時間。でも「ぼく」にはそれが遠かった。
藤井太洋 「月の高さ」
旅公演スタッフとして遠征中、あの日見た月が胸に去来する。
小川 哲 「ちょっとした奇跡」
自転が止まった地球。カティサーク号は、昼を追いかけ移動を続ける。
深緑野分 「水星号は移動する」
移動式の宿・水星。今日はどんなお客様と出会うのだろう?
森 晶麿 「グレーテルの帰還」
あの夏、最後の家族旅行での惨劇が、私の運命を大きく変えた――。
石川宗生 「シャカシャカ」
地表が突然シャッフルをはじめた!? 姉弟の生き残りをかけた旅が始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
47
本書は旅をテーマとした6人の作家によるアンソロジー!私の推しの作品は小川哲さんが書いた自転が止まった地球の話。この話短編で終わってしまうのが惜しいくらい凝っている😂自転が止まった地球が舞台。自転が止まったことによって、ずっと夜な場所とずっと昼の場所が各所にできてしまい、灼熱と極寒な地になってしまう。そこで赤道にレールを敷き、昼の境目と夜の境目を追いかける2つの船があり、そこにしか人がいない状態。その2つの船で会えない男女の恋模様。その短編だけで、1つの長編を書いてほしいと思うほど完成度や世界観がすごい!2025/11/09
ほんメモ(S.U.)
11
宮内悠介さん、小川哲さんの作品が読みたくて手に取ったのですが、小川哲さんの『ちょっとした奇跡』は以前読んだ小川さんの短編集『スメラミシング』で既に読んだ作品でした(先に出たのはこの「旅する小説」の単行本の方だと思う)。そこがちょっと残念だったのですが、もう一度読みたいと思っていた短編ではあったのでまあいいか。個人的には宮内悠介さんの『国境の子』が一番良かったです。旅をテーマにしたアンソロジーだと思うのですが、どれも確かに移動は伴っているけれど旅って感じじゃない気が…。6編ともなんとなくSFっぽかったです。2025/09/19
宗蓮
8
旅がテーマの短編集。私はあまり旅をしたいタイプではない。しかし不思議なのは終わった世界や謎の星やらコロニー、一瞬後には周囲が切り取られどこそこに変わってしまうやはり世紀末世界。現実ではないそれら世界を見せられることで、ちょっとだけ行ってみたかった鳥取砂丘やら富山やら北海道を自分の目で足で歩いてみたいな的なことを思ってしまうこと。現実と遠いSFが、より旅欲を煽ることが不思議。小川哲「ちょっとした奇跡」深緑野分「彗星号は移動する」がお気に入り。2025/10/19
翡翠
4
小川哲さんが描く旅のお話が話題になっています。もちろんとても楽しめました。他、深緑野分さんなど興味深いメンバーのSF短編集。『グレーテルの帰還』がおもしろくて引き込まれました。2025/12/31
vivahorn
4
帯には「最旬の作家たちが旅をテーマに競作したアンソロジー」と書かれている。この最旬の作家たち6人のうち5人が有名なSF作家だった。この様なアンソロジーは必ず読んだことがある作品が紛れ込んでいるもの。しかし、しょうがない。忘れている作品もあるだろうから、復習も兼ねてサラっと読んで行こう。SF作家が「旅」と言えば、時間旅行、宇宙旅行が定番、全くつまらないと言うことはないだろう。まさか、普通の旅行小説なのか?と、ワクワクしながら読むのも一興だ。2025/10/18
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