内容説明
加賀百万石の礎を築いた戦国大名・前田利家。その娘ゆえに、波瀾の人生を歩むことになった麻阿と豪――。姉の麻阿は、柴田勝家の猶子に嫁ぐため、北ノ庄城にいたのだが、豊臣秀吉に攻められ、命からがら城を抜け出す。そんな麻阿に待っていたのは、前田家のため、秀吉の妻になるという運命だった。一方、妹の豪は、秀吉の養女になり、目の中に入れても痛くないほど可愛がられ、秀吉子飼いの大名・宇喜多秀家に嫁ぐ。幸せな日々を送っていたが、その人生は関ケ原の合戦で西軍が負けたのを機に暗転する。時代に翻弄されつつも、実家である前田家のため、子供たちのために助け合い、生き延びていった姉妹を描くと同時に、姫たちの目から戦国乱世を活写した傑作歴史長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
coldsurgeon
8
戦国時代末期の女性たちの、時代に翻弄された二人の姉妹たちを描く。麻阿と豪は、前田利家を父と仰ぐ姉妹だが、血のつながりはない。は浅井家の血を引き、小谷城落城ののちに、前田利家妻まつに養育される。豪は、まつの実の娘だが、豊臣秀吉の養女として幼いころより、おねに育てられる。幼いころの繋がりは少ない二人の姉妹が、動乱期を助けあいなが生き抜いていく。歴史の流れの中で、別の視点で見つめなおすことができた。2025/11/12
とっく~。
3
加賀百万石の礎を築いた戦国武将前田利家の二人の娘の波瀾万丈の生涯を描いた歴史小説。 天下人が次々に変わる戦国乱世の時代に翻弄されながらも強くたくましく生きた二人の女性の物語は変化の激しい今の時代にも通じるものがあると感じました✨2025/10/31




