本当の依存症の話をしよう ラットパークと薬物戦争

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本当の依存症の話をしよう ラットパークと薬物戦争

  • ISBN:9784791110018

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内容説明

オーストラリアの新進気鋭の社会派漫画家が研究者ヘの取材をもとに依存症問題の本質に迫った,二つのノンフィクション漫画を収載。そして漫画を解説するのは,日本における依存症治療に造詣の深い二人の専門家。この他に類を見ないコラボレーションで,依存症問題について解き明かす。薬物依存症,ギャンブル依存症,アルコール依存症,インターネット依存症など,あらゆる依存症の問題はなぜ起こるのか。依存症者の回復支援に関わるすべての人,保健医療政策に携わる行政関係者,学校関係者,報道関係者,そして広く一般の方々に,ぜひ知っていただきたい。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

21
依存症についての研究とそこから得られた知見について描かれた海外のコミックと、日本の専門家の丁寧な解説の二本立ての内容。薄いけれど、内容は濃く、読みやすい。依存問題に興味がある人におすすめです。2019/03/30

kanki

20
依存症は、孤立の病。法律規制しても上手くいかない。合法の不安薬へ流れてしまう。2024/01/15

スウィーニー校長

14
★★★★☆ 未だ薬物使用者へのバッシングは根強い。使用者を犯罪者として扱う事が依存症からの回復を困難にしているとの事。沢尻逮捕を面白おかしく揶揄する事に何の疑問を感じない人にこそ、読んで貰いたい一冊。 「薬物を使用した所で誰に迷惑をかけたの?、被害者は誰?、違法だからってそんなに悪質か?、酒タバコと比べて劇的に悪質な薬物か?、酒タバコだって十分危険な薬物だろ。」そういう事を言っても人格攻撃されない社会になってほしい。2019/11/28

みち3

13
薬物依存に関して、今まで漠然と引っかかっていたことがかなりの部分クリアになった。ラットパークとゲージの環境差、依存症神話の打破や、「ダメ。ゼッタイ。」の誤訳、「排除」ではなく「包摂」、禁酒法の失敗など、解る。解るんだけれども、ぢゃ、安全安心な薬物を国の管理下で安全に使いましょうってのもなんだか違う気がするし、偏見、排除は良くない事は解るが罰する事無くとにかく受け入れるってのもなんだか。臭いものには蓋ではなく、勇気をもって合理的に議論だなこれは。2020/07/08

£‥±±

11
薬物で何度も捕まり話題になる人がいる。面白半分に揶揄する向きも有るが、評者が昔読んだ田代まさし氏の本に書いてある通り司法で罰し収監するだけでは治らない病気なのではないか。本書ではネズミの群れを使っての薬物依存症になり易さの比較実験の様子を描いている。そのまま人間に反映出来るかは実証が必要だが、薬物依存症者を孤独に追いやる事が一番悪いという考察には考えさせられる。クラウドファンティングによりオーストラリアの漫画家が作画を担当した点も珍しい本。2020/03/02

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