内容説明
おとなになるまで診断も支援もされなかった二人の、苦難と、希望と、生きる道――
おとなになるまで診断も支援もされなかったASD当事者は、自閉スペクトラム特性と人それぞれの成育歴・家族歴・経験が複雑にブレンドされた生きづらさを抱え、ひとり闘ってきた人たちでもある。
本書に登場するのは二人の架空のASD当事者、斉木勝と野島華子。長きにわたる二人のストーリーを、当事者目線と専門家目線で細やかに読み解く。当事者が生きている世界観、専門家の基本姿勢やカウンセリング技法だけでなく、ジェンダー、スティグマ、カモフラージュ、トラウマ、医療モデル/社会モデルなど、ASDの支援に欠かせない知識を解説する。
ASDの診断概念や支援技法がコンパクトにレビューする補論「自閉スペクトラム症を理解する」を付した、事例×解説でまなべるASDケアガイド。
目次
◆第I部 斉木勝さん
第1章 半生
第2章 事件
第3章 怒りと拒絶
第4章 転機
第5章 復讐
第6章 押し寄せる問題
第7章 再開=再会
第8章 進展
終章 自分のままで
◆第II章 野島華子さん
第1章 足跡
第2章 苦悩
第3章 カウンセリングが始まる
第4章 揺れる治療構造
第5章 カウンセリングが動き出す
第6章 母のとまどい
第7章 アイデンティティ
第8章 家族面接
終章 ほどかれた呪い
◆補論-自閉スペクトラム症を理解する



