筑前化物絵巻

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筑前化物絵巻

  • ISBN:9784309229706

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内容説明

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大人気テレビ番組『開運!なんでも鑑定団』で紹介され話題騒然、福岡の旧家の蔵から発見された「荒木家妖怪絵巻」が待望の書籍化! 未知の新種妖怪が40体以上登場! 現代語訳・翻刻付。

■京極夏彦(小説家・印刷博物館館長)
「この絵巻に描かれた魅力的な異形たちの絵はキャラクターではない。」

■『筑前化物絵巻』とは?
2023年7月、大人気テレビ番組『開運!なんでも鑑定団』*で紹介され注目を集めた、新発見の妖怪絵巻。
安政4~6年頃(1857~59)成立、作者は福岡・黒田藩の武士で、二日市温泉(筑紫野市湯町)在住だった人物と推定されている。
奇談を好む作者が、自らの体験や伝聞を元に文と絵を記したという体裁で、40体以上の新種妖怪が登場。
筑前の地域色が濃く、既存の妖怪絵巻の主流派絵画と異なる系統に属し、学術的にも稀少で画期的な発見となる。
本書は、その『筑前化物絵巻』諸本の一つ、福岡の旧家・荒木家に伝わる「荒木家本」を書籍化したものである。

*テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』毎週火曜夜8時54分~(放送:株式会社テレビ東京/制作:株式会社ネクサス)。2023年7月4日(火)放送回に本絵巻が登場。


■目次
○奇譚より生ずるもの 京極夏彦
○凡例
○筑前化物絵巻 化物画図+現代語訳
巨大蝸牛/銭蛇/眼から光を放つ異獣/明烏塚の異獣/チョコ(チョコサイ)/ 蟹(ヨウフク)/綱切烏賊/異形の海女/異形のものと蝮蛇の喰い合い/異形の鰒/琵琶湖の異獣/天狗渡り/荊大学(山黒様)/洞窟の異人/酒盗鳥/白き鼈の如きもの/烟の如き怪物/和合神/海象(サギリ)/海士海獣に追われる/怨念の鶏/義犬塚/黒き渋紙の如きもの/生剥の亡霊/異形の男子/震鳥/青き蝶の如きもの/奇人源水/鷺男惣介/天狸/米搗/小金山の異獣/満、怪物に血を吸われる/蟹の床の異形/僧の怨念/星蝙蝠/化物一家/禁狐/内野の狐/生の松原の狸 前/生の松原の狸 後/聖福寺仙厓禅師の鷽の讃
 縮小全図+全文翻刻
 翻刻注
○資料 早稲田大学図書館蔵『化物絵巻』縮小全図
○『筑前化物絵巻』解説 近藤瑞木
○編者あとがき
○協力機関・協力者一覧

*編者による現代語訳・翻刻・影印・注・解説を完備。研究者・愛好者必携。
*カバー・本文デザイン=山田英春
*撮影=藤本幸一郎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

157
図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。 『開運!なんでも鑑定団』で紹介された「荒木家妖怪絵巻」の書籍化とのことです。ユーモラスで少しエロい化物が40体以上登場します。京極 夏彦の序文もGOODです。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309229706/2025/09/08

☆よいこ

113
2023年TV番組「なんでも鑑定団」で発見された「謎の江戸<妖怪絵巻>」の解説と全文原文訳。この本の魅力は独創的な妖怪たちの画が豊富なこと。逸話も面白い。福岡の二日市温泉(湯場)で聞き集めたと思しき妖怪たちの姿は、大変ユーモラスで具体的▽いくつかは下品で卑猥な表現もあり、それは表紙には載せられんやろなと思いつつ、とても興味深く読みました。地方の民話や伝承はこれだから楽しい。序文は京極夏彦。2025.7刊2026/01/27

bura

87
「奇譚より生ずるもの」京極夏彦序文のタイトルである。この本は2023 年テレ東「開運!何でも鑑定団」で紹介された福岡の荒木氏宅に代々伝わる化物絵巻が元となっている。奇談を書いた絵巻であり今まで見た事もない化物、妖怪、珍妙な生物が文章と共に描かれている。初めて見るものばかりで大変ユニークであり実に面白い。鳥山石燕や水木しげるでお馴染みの妖怪たちとは異なったものばかり。それは200年以上も前に物語にリアリティを与える為に添えられた異形の者たちなのだが、何だか実在していたかの様に思えてくるから不思議である。2026/03/04

たいぱぱ

63
福岡県の旧家・荒木家で長く受け継がれてきた謎の妖怪絵巻が2023年にテレビの「なんでも鑑定団」に鑑定依頼されたことから(鑑定額は300万円でしたが、今ではもっと高いでしょう)大きな話題になり、本作が刊行されたそうです。京極夏彦さんが序文で書いておられるように「過去に類例を見ない姿形の異形」の妖怪図鑑ではなく、『耳嚢』みたいな実話怪談の絵巻という趣き。38話からなる奇譚がオリジナリティ溢れる絵と現代語訳で楽しめる。各話はもちろん、この絵巻が作られた背景に迫る解説も面白い。思った以上に楽しめる一冊!2026/05/07

sin

47
筑前版『聊斎志異』といったところか?作者が聴き取りをした“いつ”“どこで”“誰が”遭遇して、“誰から”聴き取ったか…日本各地の怪事が記されている。妖怪の様に永くさらされて思想的なファクターが加わったモノではない所謂怪談実話の印象が強く見受けられる。ただ『化物申訳』と云う章では一転「皆戯画戯談で御座ります。」との断りが展開するがこれは元の絵巻を写し取った際に追記された私見である様にも感じる。ただし後半に『禁狐』の様な教訓めいた妖怪然としたモノが立ち現れる処には作者の立ち位置に不確かなモノを感じないではない。2026/01/22

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