新潮文庫<br> 野火の夜(新潮文庫)

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新潮文庫
野火の夜(新潮文庫)

  • 著者名:望月諒子【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 新潮社(2025/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101033457

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内容説明

関東各地の自動販売機から、血のついた五千円札が相次いで発見された。同じ頃、増水した川で原発取材をしてきたジャーナリストが死亡する。事故なのか、他殺なのか……フリーライターの木部美智子が取材を進めると、二つの事件に思わぬつながりが見えてくる。その先に待ち受けていたのは――忘れられた過去と幾層にも重なった謎を解きほぐし、百年に及ぶ人間の業を描いたシリーズ最高傑作。(解説・千街晶之)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まこみん

41
血で汚れた五千円札が相次いで発見された事件、ジャーナリストの死から百年に渡って多重的に複雑に絡み合った謎。木部美智子シリーズは蟻の棲み家以来2冊目だけど、登場人物の多さや時代の遡り等、続けて読んでいないと関連が分からなくなりそうだった。満州での過酷過ぎる手記は、以前「羊は安らかに草を食み」でも日々の悲惨さに驚愕した。開拓者として懸命に働き収穫を喜び合った日々も、満州の何もかもを封印した青年二人の関係は現代では計り知れない。まさに百年がかりの犯罪だった。2026/10/09

けんけんだ

16
雑誌記者「木部美智子」シリーズ第3段。1作目のドラマの吉岡里帆を思い浮かべながら読みました。閉ざされた集落の人達の三代に渡る壮大な事件でした。素晴らしい作品です!2025/11/19

きゃる

11
終盤の20ページでやっと明かされていく事件の真相。壮大すぎて、何処に落ち着くのか全く分からないままに登場人物は増えていき、誰と誰が繋がるのか、満州時代まで話は遡り、事件の行方より、そちらの方がかつて祖父が語った話と重なる部分もあって、興味深く読めたりして。というか、純粋にそちらの物語を書いて欲しい思いがしたくらい。死は等しく訪れるけれど、異国で野垂れ死にと、国葬では大分違うのではないかと、私は思う2026/03/06

coldsurgeon

9
木部美智子シリーズ第6作。事実を丹念に追い続けるフリーライター木部美智子にとって、今回の物語は、絡み合った地下茎を丁寧に解くような旅であった。複雑に絡み合う人間模様の奥から第二次世界大戦終戦直後の満洲での戦禍の凄絶で哀しい記憶が生み出した事件群が描き出された。人は自分が理解するのに都合のいい事実を切り貼りして物語を作るけれど、切り捨てられた事実にも、同じだけの価値と背景があることを、気づかされたのだ。2025/10/22

fseigojp

8
満州開拓団の過酷な帰国事情がよくわかった2026/04/25

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