新潮文庫<br> 厳島(新潮文庫)

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新潮文庫
厳島(新潮文庫)

  • 著者名:武内涼【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 新潮社(2025/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101015545

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内容説明

戦国三大奇襲の一つ、厳島の戦い。安芸の大名・毛利元就と西国最大の大名・大内家を取り仕切る陶晴賢の戦は、僅か四千の毛利軍が二万八千もの陶軍を打ち倒した。人道を超えた謀を仕掛け、勝利を手にした元就と、最後まで信義を貫き敗れた陶軍の弘中隆兼。劇的な結末の陰には対照的な二人の武将の壮絶なドラマがあった。乱世を生き残るため、己の正義を信じ、戦い抜いたものたちの熱き物語。(解説・鳴神響一)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

509
富樫倫太郎『北条氏康 川越夜襲篇』を読んでからというもの。日本三大奇襲戦の一つでありながら、ややマイナー感のある厳島の戦いを題材とした小説を探しはすれど見つからず、忘れかけていた今になって書店で偶然発見。さっそく読んでみるとこれが滅法面白く、一気に読み終わった。毛利元就の印象はどうしても"信長以前の武将"であり、さほど強く惹かれるところが今まではなかった。それが急激に株上昇。久しぶりの時代小説だったので、新鮮さゆえに点が甘くなっている自覚はあるが、脇に配されたキャラとその逸話までしっかりしていて良。2025/10/05

てつ

27
最近見つけた作家さん。これが実にすごい。一連の尼子伝で度肝を抜かれたが、毛利元就と陶晴賢の厳島の戦いを描く。弘中隆兼が素晴らしい。きっと作者はこの武将と尼子経久が大好きなんだろうな。ちなみにここだけの話ですが私は毛利元就が大嫌いです。昔から。2025/10/09

読書好き・本屋好き堂

9
広島県民なので、毛利元就は身近な存在。読まなきゃ〜と読み進め、少しづつ読了😊 元就さんのイメージが若干変わるものの、戦国に生きて生き残るには仕方がない部分もあるかなと。 陶晴賢については、あまり知らなかったたので興味深かった! 映画あったらみたいな😊2025/10/20

たかあき

6
毛利元就、盤外を指す差手。希代の悪役・陶晴賢とその陣営vs謀聖・毛利元就が戦った厳島の戦いを描いた作品。悪に成った陶晴賢と善故に悪そのものたる毛利元就。 ダークヒーロー陶晴賢までも弄ぶ盤外の魔人毛利元就。生きる為に戦う。生きる為に殺す。生存本能が生んだ悪。命を懸けて戦う武士を命を賭けて陥れる悪漢。恐ろしきかは毛利元就。2025/10/07

dzuka

4
日本三大奇襲の一つ「厳島の戦い」について、毛利元就と陶氏の家臣弘中隆兼を中心に描いた作品。 陶氏の軍勢を厳島に集中させるための毛利側の策を分かりやすく解説し、その効果も細やかに記述されており読みやすかった。その策の多さ、周到さには驚きがあった。ただ、この作品でも語り切れていない策が他にもあったのではないかとも思われた。 当然この戦いに勝った毛利側の成功譚が多いわけだが、陶氏も大友氏や尼子氏と張り合った大名だったのだから、もう少し骨があったのではないかと思われた。 やはり情報戦の大事さは今も昔も変わらない。2025/10/29

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