内容説明
古代ギリシャ演劇からシェイクスピア、さらには思想史における悲劇論の系譜をたどりながら、人間と文化の根幹に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
19
最初に日本には悲劇がないと書かれていて、近松はどうなんだと思ったのだけど、ここに書かれている悲劇はギリシャ悲劇やシェイクスピアの悲劇でカタルシスが社会(運命か?神の審判もと)に回収される悲劇で神話的(聖書的)なのだが、ベンヤミン『ドイツ悲劇の根源』ではニーチェが『悲劇の誕生』から神の死を導き出したように、カタルシスとしての悲劇は近代までで、例えばアドルノが「アウシュヴィッツのあとに詩は可能か?」と問うような、広島の原爆が政治状況によって罪が問えないような悲劇(喪の悲劇というらしい)に変質していく。2025/12/27
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