内容説明
『両京十五日』の著者が描く、三国志の裏側で暗躍するスパイの物語
三国時代の中国。魏・呉・蜀の三国統一の戦いが苛烈を極める中、蜀の間諜の陳恭は、偶然にも蜀へ潜入した魏の間諜の存在を知る。蜀の新兵器の機密を盗むために送り込まれたのか? 一方、陳恭から連絡を受けた間諜対策を行う荀?は、機密を守るために戦うが……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
160
馬 伯庸、2作目です。本書は、三国志の裏側で暗躍するスパイの物語、著者は、故フレデリック・フォーサイス(凄く好きな作家でした)の影響をかなり受けているようですが、本家には遠く及ばずでした。 https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000212020/2025/12/19
たま
98
『両京十五日』『西遊記事変』に続き馬伯庸3作目。面白い。三国志時代を舞台に諜報部門の実務官僚の暗躍をル・カレばりに緻密に描く。地理も歴史も職制も知らないことばかりだが気にせずぐんぐん読めるのがこの作家さんの手腕。当時の風物がどれだけ史料に残っているのか知らないが、呉の街の描写などとても良い。諸葛亮がかっこよく、主人公たちも好感が持てる。蜀に潜む魏の間諜「燭龍」の正体はすぐに察しがつくが、仕掛けが施され最後まで飽きさせない。ポケミス高いけど買います。早川さん、ほかの作品も翻訳してください。2025/11/08
sin
57
帯にはスパイ小説と記されているが、敵国に地位を得て情報を探る姿が忍びの草の様な存在に思えた。物語の幕開けは蜀の開発した兵器の威力の前に魏の部隊が壊滅する場面から始まり魏に潜入する間諜が掴んだ情報から蜀で敵国間諜を調査する部門が魏のミッションに対する姿が描かれるが優秀な人物ばかりではなく虚栄心や好悪の感情、利己的な心情で職務を阻害する上司や軍人の姿も描かれて、この物語をリアルに仕立てあげているように感じた。やがて浮かび上がる蜀に深く入り込んだ“燭龍”と呼ばれる間諜の存在がこの作品をミステリー足らしめている。2025/10/23
小太郎
45
馬伯庸は裏切らない!これまで読んだ「両京十五日」は勿論「西遊記事変」そしてこの本、どれもが一気読み面白さ。この話も昔の中国を舞台にこれだけのミッションインポッシブル的なスパイ小説が書けるなんて、それも舞台が馴染の三国志の時代。リーダビリイティや構成、登場人物のキャラの立て方、史書を徹底して調べ上げたディテールの確かさ、どれもが納得の出来栄えには感服します。誰が敵で見方分からないハラハラドキドキ感とドンデン返しの妙!やられました。★42026/04/27
しゃお
26
なにこれ、めちゃめっちゃ面白かった!三国志の時代を舞台にした架空スパイ小説ですが、既に劉備も、魏も曹操の孫である曹叡が皇帝となっている時代。蜀に入り込んだ間諜の正体とは?!技術力に優れている蜀の武器の図面を盗まれようとするのを阻止しようと奮闘する靖安司の荀詡をメインとして、スパイ小説としての面白さ、官僚主義に悩むお仕事小説として、史実の裏側のifを描いた極上のエンタメに仕上がっています。荀詡が評議会に査問をかけらえる場面は『銀河英雄伝説』のヤンを思い出させますが、あとがきに田中芳樹氏に言及されていて納得w2026/04/23
-
- 電子書籍
- プロの仕事と業界を覗いてみよう コンサ…
-
- 電子書籍
- 少女漫画ぽく愚痴る。 コミックエッセイ




