内容説明
『両京十五日』の著者が描く、三国志の裏側で暗躍するスパイの物語
三国時代の中国。魏・呉・蜀の三国統一の戦いが苛烈を極める中、蜀の間諜の陳恭は、偶然にも蜀へ潜入した魏の間諜の存在を知る。蜀の新兵器の機密を盗むために送り込まれたのか? 一方、陳恭から連絡を受けた間諜対策を行う荀?は、機密を守るために戦うが……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
157
馬 伯庸、2作目です。本書は、三国志の裏側で暗躍するスパイの物語、著者は、故フレデリック・フォーサイス(凄く好きな作家でした)の影響をかなり受けているようですが、本家には遠く及ばずでした。 https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000212020/2025/12/19
たま
97
『両京十五日』『西遊記事変』に続き馬伯庸3作目。面白い。三国志時代を舞台に諜報部門の実務官僚の暗躍をル・カレばりに緻密に描く。地理も歴史も職制も知らないことばかりだが気にせずぐんぐん読めるのがこの作家さんの手腕。当時の風物がどれだけ史料に残っているのか知らないが、呉の街の描写などとても良い。諸葛亮がかっこよく、主人公たちも好感が持てる。蜀に潜む魏の間諜「燭龍」の正体はすぐに察しがつくが、仕掛けが施され最後まで飽きさせない。ポケミス高いけど買います。早川さん、ほかの作品も翻訳してください。2025/11/08
sin
56
帯にはスパイ小説と記されているが、敵国に地位を得て情報を探る姿が忍びの草の様な存在に思えた。物語の幕開けは蜀の開発した兵器の威力の前に魏の部隊が壊滅する場面から始まり魏に潜入する間諜が掴んだ情報から蜀で敵国間諜を調査する部門が魏のミッションに対する姿が描かれるが優秀な人物ばかりではなく虚栄心や好悪の感情、利己的な心情で職務を阻害する上司や軍人の姿も描かれて、この物語をリアルに仕立てあげているように感じた。やがて浮かび上がる蜀に深く入り込んだ“燭龍”と呼ばれる間諜の存在がこの作品をミステリー足らしめている。2025/10/23
スイ
23
馬伯庸で三国志でスパイなんて面白くないわけないじゃない!!! ゆっくり読もうと思っていたら、ドラマ版も始まるということで、映像版より先に小説を読みたい私は急いで読むことに。 でも時間があっても結局一気読みしただろうな! 面白かった! 軽妙な文章とスリリングな展開、地に足がつきつつしっかりキャラの立った登場人物、全部がいい。 大きなものの犠牲にされる小さきものの哀しさは前作に共通するので、書きたいことの一つなのではないかと思う。好き。 そして真相ね…スパイものはほろ苦くてこそだよね…。2025/09/19
tom
22
年末年始にかけて、少しづつ読み進める。「両京十五日」ほどの面白さではなかったけれど、これは「両京十五日」がとんでもなく面白かっただけのことで、この物語も十分面白い。著者があとがきに書いているけれど、謀略部分はフォーサイスを下敷きにしたとのこと。なるほどフォーサイスかと妙に納得する。十分に楽しみ、最後のどんでん返しにやられたと苦笑いして読み終える。これだけ長い小説を飽きずに読ませる著者はすごい。次は何を読ませてくれるのか、次作を期待して待つ。2026/01/03
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