内容説明
安倍元首相銃撃犯・山上徹也の深層、「推し」に裏切られた弱者男性、インセル、陰謀論者、負け組、オタクたちの実存の行方、ニセ情報の脅威、倍速で煽られる憎悪……。
揺らぐ民主主義と自由。加速するテクノロジー、そこに希望はあるのか!
ネットネイティブ世代の著者が徹底検証。
既存の権力や秩序から自由であり、人間の様々な問題の手垢がついていないフロンティアだったはずのサイバースペースは、今や、古くから続く政治・権力争い・謀略・戦争の世界に巻き込まれている。
この新しくも古い状況の中で人々の心は動揺し、その揺れ動きは、様々な文化や行動として現れてこざるをえない。
本書は、インターネットが大きく変えている現在の政治状況を、文化との連続性の観点から考えるものである。(本文より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しげ
8
ポスト・トゥルスの嫌なところをこれでもかというほど見せつけられました。情報が「武器」どころか「兵器」にすらなる新時代を生きるには、相当なバランス感覚が必要なのかも。さまざまな分野の知識、教養を得て、さらに身体を使った体験を重ねることで、物事を多角的に捉えられるようになり、バランス感覚が養われるのではないかと感じました。そう考えると、義務教育って重要なのかも。2024/09/20
Mark.jr
6
ここで焦点を当てられているのは漫画・アニメ・ゲームの愛好家、つまりオタクがネットで政治にどのように関わっているのかを主な話題にした本と言えます。しかし、何故最近のオタクは右翼的思想に親和的なのか。そもそもオタクが好むサブカルチャーは反権力・リベラルな傾向が強いはずなのに。そこに突っ込んだ「オタク文化とナショナルアイデンティティ」の章が、この本で一番を芯を食っていて面白いパートでしょう。正直、さほど斬新な見方をしている本ではないですが、昨今のゴタゴタのまとめにはなっているかと。2024/09/24
あに太
3
事実よりも感情によって真実が決定されるポストトゥルースの時代にどう適応すべきか?この本を読んだ後、答えがそう簡単に無いことに直面して、困惑した。陰謀論を信じている彼らを説得しようにも、そもそも真実に対する価値観が異なっていて、その説得自体が陰謀になってしまう。また、我々が信じている真実が、他国や企業による工作を受けていないとも言い切れない。エビデンスに基づくのは当然だが、そのエビデンス自体信用できるのか?二項対立的思考が過激化しないように、自分自身を監視する程度しかできなさそうだ。2024/09/18
Sensyuraku
1
83年生まれで、インターネットは新しい未来だったはずなのに、どうしてこうなってしまったのかっていう問題意識を持つ筆者の論。一歩間違えばインセルやら陰謀論にハマっていたかもしれんという意識がある筆者なので、視線は優しい。どういう問題が生じているのか、を一から学びたい人向け。ただ、後半部は新聞コラム等の再録なので、前半部との内容の重複がかなりある。2025/12/24
35rneOcFqG64Unb
1
読了2024/11/30
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