暴力のエスノグラフィー――産業化された屠殺と視界の政治

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暴力のエスノグラフィー――産業化された屠殺と視界の政治

  • ISBN:9784750354477

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内容説明

【メディア紹介情報】
・読売新聞(2022年10月30日)小川さやか氏(立命館大学教授)
・「じんぶん堂」(2022年11月2日)「「まさか」の本との出会い:『暴力のエスノグラフィー』の衝撃」前田健太郎氏(東京大学教授)
・朝日新聞(2022年11月19日)犬塚元氏(法政大学教授)
・東京新聞(2022年12月24日)「2022 私の3冊」松村圭一郎氏(岡山大学准教授)
・図書新聞(2022年12月24日)「2022年下半期読者アンケート」佐藤泉氏(青山学院大学教授)・奥野克巳氏(立教大学教授)
・『HUG』Vol.1(2023年1月号)「食肉処理場潜入ルポ 暴力を可視化する試み」
・『週刊東洋経済』(2023年1月21日号)「政治学者が屠畜場に入り「視界の政治」を実践する」橋本努氏(北海道大学教授)
・図書新聞(2023年02月18日)「現代の巨大な産業システムを「視界の政治」で考察――隠蔽・隔離と監視に支えられた屠殺場の暗部に迫る」河島基弘氏(群馬大学情報学部教授)

1日に2500頭の牛が食肉処理される産業屠殺場――その現場に政治学者が覆面労働者として潜入し、不可視化された暴力の実態を明らかにする。さらに屠殺の観察を通して、現代社会における監視と権力、暴力の恩恵を受ける多数者の矛盾と欺瞞、そして〈視界の政治〉の輪郭を浮かび上がらせる。

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現代の屠殺場の壁の向こう側で何が起こっているのか、読者は知りたくないかもしれない。しかし、パチラットの驚くべき語りは、虐待された動物や貶められた労働者以上のものを教えてくれる。われわれが生きている社会がどのようなものであるか、目を開かせてくれるのである――ピーター・シンガー(『動物の解放』著者)
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目次

第1章 ありふれた光景に潜んでいるもの
第2章 血が流される場所
第3章 屠室
第4章 今日はこれでおしまい
第5章 10万個のレバー
第6章 至近距離で仕留める
第7章 品質の管理
第8章 管理の質
第9章 視界の政治
付録A 屠室内の分業
付録B 牛の体の部位と用途
謝辞
解説[羅芝賢]
原注
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

きくまる

1
社会学者である筆者は、アメリカの牛の屠殺現場に労働者として入り、その現場を克明に記録する。目的は、日常生活から隠蔽された世界を描くことで、今の世界の構造を描くことだ。個性のある命が、均一な工業製品になっていく過程は正直むごく、読むのもつらい。ただこの都合の悪いことの隠蔽は屠殺に限らない。筆者曰く、忌まわしいものを隠蔽・隔離することが文明化であり、この隠蔽は、文明化が進むほど広がるとする。筆者はそれらの可視化の可能性を探っているようだ。それはきっと今より豊かな世界かもしれないが。牛さんが本当にかわいそう・・2025/04/30

おはら

1
この書評(https://book.asahi.com/jinbun/article/14752897)を読んでからずっと気になってた本。ページをめくる手が止まらない、そんな一冊だった。社会や政治を変革する為に、その都合の悪さゆえに隔離され見えなくされてきたものを明るみに出す「視界の政治」は、解説にもあるとおり、フェミニズムに対しても示唆に富んでいると思った。2023/02/19

takao

0
ふむ2025/06/08

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