内容説明
夏休み最初の一週間,ぼくはいやいやキャンプに参加することになった.大量の蚊,ハイキング,工作……ジゴクだ!イェルクへのいじめが気がかりながら何もできず葛藤するうちに,毎晩夢にオオカミが現れて…….理屈っぽいぼくと気の優しいイェルクが,互いを思いやり友情を育んでいく.2024年ドイツ児童文学賞受賞作.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
目次
1 どうしてキャンプ場のパンフレットには,
トゲやダニについての説明が,まったくないのか?
2 小さなグループに分かれて,ほかのグループの悪口をいう
3 なにかを絶滅させられるとしたら,なにがいい?
4 仕方なく,ここに
5 イェルク
6 ハイキングにいく
7 キャンプファイヤー
8 黄 色
9 がんこ頭
10 スケッチの時間
11 クライミング体験コース
12 森を走りながら,ぼくが認めなくちゃいけないこと
13 料理人がゴボッと吐く
14 リュック
15 怒り――オオカミ
16 ベアーテ
17 森のサマーキャンプの最後の数時間は
訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
菱沼
4
リアルな問題をとりあげながら、幻想との境が曖昧なところが不思議な魅力となっている。海外での子どものサマーキャンプというのは、嫌な子は本当に嫌なのだろう(チャーリー・ブラウンもそうだった)。リアルと幻想の間で、何も言わずに主人公の味方となる大男の料理人は『シャイニング』のハローランを思わせた。主人公とイェルクの意識に働きかけるオオカミは幻想の生き物なのだろうと思うけれど、定かではない。終盤に登場する森番の女性のように。不思議な物語。けれど、大切なことが示唆された気がする。2025/09/22
霧雨
1
理屈ばかりこねくり回すけど、臆病で傷付きやすくて寂しがり屋。そんな本性を隠したくて余計に可愛くない事ばかり言って回る。正義感と小心の間を行き来する心情が、懐かしく愛おしい。コミカルな挿絵が、全体の雰囲気を和らげていて良い感じ。2025/10/17
takao
0
ふむ2025/11/06
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