岩波科学ライブラリー<br> 「腹八分目」の生物学 - 健康長寿の食とはなにか

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岩波科学ライブラリー
「腹八分目」の生物学 - 健康長寿の食とはなにか

  • 著者名:小幡史明【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 岩波書店(2025/08発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000297356

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内容説明

「腹八分目」で育てたネズミは寿命がのびる――全てはそこから始まった.長寿の鍵となる栄養素はなにか.腹八分目で,老化そのものも防げるのか.そして不老長寿の薬は……!?発展著しいこのテーマを,気鋭の研究者が展望.「それでもお腹いっぱい食べたい」人々の切なる食欲にも向き合いつつ,健康長寿への飽くなき探究を描く.

目次

プロローグ
1 腹八分目の生物学の夜明け
食べすぎの戒め
ラットの食餌制限で寿命が延びた
ミジンコでも延びた!
ハエでも,線虫でも,酵母でも
コラム◎蚊も腹八分目を知る?
2 長寿の虫,あらわる――寿命と遺伝子のはなし
モデル生物と遺伝学――宝探し時代の訪れ
一つの変異で寿命が倍に
栄養と遺伝子がつながった
ハエでも,マウスでも同じ遺伝子
体が小さい方が長生き!?
3 寿命にかかわる栄養素を特定せよ
栄養といえばカロリー
気にすべきはカロリーではない?
寿命を最大化させる配分は
アミノ酸が鍵だった
コラム◎腸内細菌と腸活のはなし
4 「効く」アミノ酸を探せ!
個性的なアミノ酸たち
メチオニンだけを減らしてみると
メチオニンかSAMか,それが問題だ
腸の老化と健康寿命
SAMは腸老化にかかわる
長寿のそばにいつもメチオニン
メチオニンだけじゃない?
非必須なのに重要!?――定説への挑戦
さらにややこしい話,アミノ酸感知
結局,長寿スイッチをONにするには
コラム◎全部ホルモンのせい?
5 「腹八分目」はどこに効く?
そもそも老化とは――12の指標
食餌制限でおこること
いざ,ヒトでの大規模実験
タンパク質摂取とヒトの寿命
若いうちが肝心
老化を遅らせる薬の開発へ
6 それでも食べるのをやめられない理由
我々は食べるために生きている
バッタの「タンパク質欲」
ヒトもタンパク質欲に支配されるか
食欲増強のしくみ
次世代を残すか,長く生きるか
生存戦略としての食餌制限応答
エピローグ 結局,我々はどう食べるべきなのか
おわりに
引用文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あみやけ

41
科学的な本で、様々な生物で実験を繰り返し、検証されたデータであることがよくわかりました。結論から、長生きをするには炭水化物よりもタンパク質の摂りすぎは良くないということでした。腹八部目です。ただ、炭水化物を摂りすぎたら太ってしまいます。また、タンパク質が少ないと子どもは身体の成長に支障が出る可能性があるし、65歳を過ぎたら、タンパク質は逆に摂った方がということでした。最近、長生き願望が出てきたので、これから十年、主菜を少しだけ減らそうか。と言いつつも、今夜も居酒屋を予約してますが(^_^;)🍻2025/09/06

shikashika555

34
岩波科学ライブラリーシリーズはわかりやすい解説で大好き。 今回はタイトルに惹かれて。 貝原益軒以来言い古されてきた「腹八分目」を、実際の実験結果をひいて解説してくれている。 当然マウスやハエなどの動物を使った実験である。 人間でこの種の実験をするのは世代を超えたスケールの計画になってしまうのね。納得。 そしてやはり、腹八分目なのだな。 カギはタンパク質なのだな。2025/10/17

清水勇

12
生物にとって「食」とは何かを多角的にわかり易く説明。細胞の仕組みの理解に役立つ良書。興味深かったのが食事制限が老化の抑制に繋がることを、比較試験が難しい人ではなく、ラット、ミジンコ、線虫、更に単細胞の酵母でも試験して確認されていることに驚いた。その上で著者は生物として食は成長か寿命かの選択に過ぎないことを強調。私は免疫力向上の為、オートファジー(細胞内ゴミ除去による老化防止)活性化手法として週に2日朝昼2食の16:8法(16時間断食法)を採用しているが、腹八分目がこの考えの理論的正しさを証明してくれた。2025/11/01

Tomonori Yonezawa

9
地元Lib▼'25.7/15 㐧1刷▼6章117頁、腹八分目、長寿の虫、寿命に関わる栄養素、効くアミノ酸、腹八分目はどこに効く?、食べるをやめられない理由▼ページ数は少ないが内容は濃い(感想書くとそうでもなさげ)。▼この内容が人間にも当てはまるのかはハッキリとは分からないが、ごぼう茶のあの人とか、マッスル北村とかに思いを馳せる本(なのか?)でした。▼ダンダダン4巻まで読み終えてから書いてるからか感想は変だが、面白かった。頭でRATT N' ROLLが鳴った。2025/09/07

Ujiro21

5
生命科学研究者が仮説とモデル生物による実験から検証考察していく。カロリー検証では、餌の比較としてタンパク質と炭水化物を調整、対象の実験動物は遺伝子要因や環境影響を極力抑えるためショウジョウバエとするなど、丁寧に実験条件を重ねる。事例ではタンパク質を減らした方が長寿だったという。人間への適用の難しさや、腎機能食事制限や成長期の育成不良へ繋がる説明。動物はタンパク質はの欲求が強く、肥満は慢性的な炎症状態にある為論外なのが印象的。お正月明けに内省。科学的アプローチの楽しさを伝えてくれる構成でとても楽しい2026/01/17

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