歴史学は世界を変えることができるか

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歴史学は世界を変えることができるか

  • 著者名:松沢裕作【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 岩波書店(2025/08発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784000256797

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内容説明

「抑圧からの解放に向ける関心が私の研究を駆動してきた」.歴史学は,この日常,そして不条理なこの世界と地続きだ.だから,世界を変えたいと願うとき,歴史学には役割がある.抑圧の構造を読み解き,人びとの解放への夢を想起すること.そして,それらを開かれた言葉にすること.ラディカルな態度に貫かれた思索の軌跡.

目次

はしがき――不条理な世界における希望の所在について
Ⅰ 歴史学を架橋する
1 歴史学のアクチュアリティに関する一つの暫定的立場
2 「平成」はいかなる意味で時代区分たりうるか
3 連続と断絶の諸類型――近世・近代移行期日本の地域社会
4 「その程度」の歴史叙述――今井登志喜『歴史学研究法』をめぐって
Ⅱ 〈夢みること〉の歴史学
5 国民国家論と土地問題のあいだ――牧原憲夫の近代史像・再考
6 通史のなかの経済史家――武田晴人『帝国主義と民本主義』と『高度成長』
7 〈デモクラシー〉の夢と挫折
8 戦争・立身・ジェンダー――明治日本の基礎過程
9 アーカイブズは何とつながっているか――利用者の立場から
歴史学は世界を変えることができるか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

チェアー

6
学問とは「自分を賢くし又世の中をよくするものである事」とする今井登志喜の言葉はすっと入ってくる。新しい事、社会的に大きな意義のある事(役に立つこと)でなくてもいい。自らが意義あるものと認め、学んで良かったと思うことを進める。それが学ぶことの本質だろう。 2025/10/10

Go Extreme

1
抑圧と解放 歴史のアクチュアリティ 実証的議論 対話の土壌 過去の複雑性 抑圧の構造 開かれた言葉 近代国家の支配 民衆の権利 義務への交換 解放への夢 新しい可能性 共通の基盤 異なる立場への向き合い 意味のある歴史学 文学と社会科学の架橋 民衆史研究 権力への回収 不条理と希望 執筆の集約 歴史家の思想 根拠なき議論への批判 文学からの引用 先人への敬意 ランケの思想 価値中立性の限界 問題意識の駆動 根本的動機 共通理解 抑圧の軽減 営みの具体化 方法論の開放性 支配の過程 政治的支配 学問の統合2025/11/20

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