内容説明
集大成的恋愛小説、圧巻の千三百枚
二人の恋の炎は、すべてを焼きつくす。
京都と東京を舞台に描く、集大成的恋愛小説
「誰かを傷つけるのはこわいけど、傷つけなければ生まれない感情もある。」――綿矢りさ
京都に暮らす久乃(ひさの)は、中学校の入学式で出会った同級生の綸(りん)にひと目で惹かれ、二人は周囲の偏見にも負けず、手さぐりで愛をはぐくんでいく。
「名前なんか、どうでもいーやん。私は久乃が好き。久乃は私が好き。それで十分やろ」
しかしあることがきっかけで二人は決定的に引き裂かれる。
そして十数年後、東京の会社に勤める久乃は思いがけない形で綸に再会するのだった――。
綿矢りさ史上最長、圧巻の1300枚!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
221
綿矢 りさは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 著者の最新刊は、最長編にて、一部私小説入っているでしょうか?、百合恋愛大河小説の大作でした。本作にここまで頁数が必要だったかは、疑問です。続編もあるかも知れません。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163920092 【読メエロ部】2025/09/05
nonpono
134
出逢いも別れも再会も運命だし、宿命なんだ。ゆっくり世界観に浸った。ぽかぽかしたり、冷や水だったり。帯より、10代で「あの子たち、レズやねんて」と噂され疎遠になる2人が、東京で32歳で再会する。10代の「恋は、始まりでも終わりでもない。ちょうど人生の真ん中にある。それをおしえてくれたのは、あなたです。」30代、「お互い、色々あった人生やな。中学生のときより、大人になったいまの方が、もっと色んな話を久乃とできそうで、うれしいわ。これからもどんどん話そう」最高の口説き文句に酔う。年を重ねるのはすてきなことだ。2025/11/05
うっちー
98
綿矢さんの渾身作の思いがひしひし2025/10/05
アキ
92
とても良かった。女性同士の恋愛感情が、第一部の13歳、出会い、と第二部32歳、再会で、結実してゆく。悠木久乃の目立ちたがらない、周囲の目を気にする性格とは対象的な、明るくクラスでも人気者の朱村綸の付き合いは、京都の中学校では誰もが後ろ指を指すくらいのうわさとなりあっけなく別れることとなったが、東京に出て枕営業をしてでも生き抜く久乃にとって綸は唯一の本気で愛した相手だった。それが共通の男友達を介して19年振りに会うこととなる。最後に行き着くところは想像を超えたところだったけど、夢中で読み進めた読書でした。2025/11/22
星群
84
読メ1900冊目!なのに、ど、どうしたの綿矢さんって感じです。まず、メリハリがなく綿矢さん節もない。正直しょんぼりです。まぁ、学生時代は、おそらく綿矢さんと年代が近いので、合唱コンクールの歌や作家の小林深雪さんが懐かしかった。京都出身の綿矢さんがいうには〝子どもっぽい無邪気さと大人のゲスさが混じった噂が一番、京都では伝播力が高いらしい。恐ろしや。まぁ、どこも似たり寄ったりだと思うけど。2025/10/28




