内容説明
辻堂ゆめ氏 絶賛!
「私はこの作品に、《本格ミステリの向こうにある何か》を見出していた」
波多野千真の前に現れたのは、亡き恋人と瓜二つの顔と声で、同じ名前《夕海》を名乗る少女。
記憶がないという彼女を保護した千真だが、仕事で立ち寄った家で、不可解な事件に巻き込まれる。
それは密室殺人。
しかも被害者は恩師の亡き妻とそっくりな女性で……。
自分は一体、何に巻き込まれているのか? 世界が反転するミステリ。
〈解説〉辻堂ゆめ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
52
配達員の千真は偶然出会った女性夕海。 彼女と同棲を始めるようになるが、そもそも彼女は1年前に死んだはず。 主役が配達員という珍しい形のミステリ。 配達先で起きた事件を基に、犯人が使った密室の謎。 そして話全体に仕掛けられている謎。 所々匂わせている箇所がありで、タイトルはちょっとネタバレし過ぎの感があるが、遠い将来に現実になり兼ねない設定ではある。2026/05/26
けえこ
26
少しだけSF、密室要素もありのミステリー。 面白かったけれど、入れ替わりものはあまり好きではないです。2025/10/21
aki
23
中々にぶっ飛んだ仕掛けが張り巡らされていて、意味深なプロローグからエピローグへの繋がりがお見事。大学生の千真は、亡くなったはずの恋人と瓜二つで名前も一緒の少女・夕海と出会い、生活を共にするところから始まり、宅配業務をしている中で、中学時代の部活の顧問と再会したがその家で密室殺人があり、これまた不可思議な事を目の当たりにしながら真相を追っていく。コロナや災害の暗澹とした描写と対比した千真と夕海の関係が微笑ましくもある。フィクションとして見て総じた読後はスッキリ。2025/08/27
なみ
15
宅配の仕事をする千真の前に、死んだはずの恋人が現れた。顔も声も、名前も同じだが、記憶がないと言う。 彼女を保護した千真はある日、荷物の届け先で死体を発見してしまい──。 見えていた世界が一変してしまうような、大胆すぎる構成とトリックが素晴らしかったです。 ミステリを読んだときに、真相が明らかになって驚愕するポイントがあると思うのですが、本作ではそれが5回くらいありました。 千真と夕海というメインキャラクターも非常に魅力的で、2人の微笑ましいやり取りが良かったです!2025/10/13
よるのもち
14
市川作品は丁寧に構築された世界に唸らされることが多いのですが、今回は違和感ばかりが先行してしまったかな。核となるアイディアは本当に良かったのですが、展開が大分強引に感じてしまいました。個人的好みですが、ラストもそっちじゃない方が良かった。2026/04/18




