アザー・オリンピアンズ - 排除と混迷の性別確認検査導入史

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アザー・オリンピアンズ - 排除と混迷の性別確認検査導入史

  • 著者名:マイケル・ウォーターズ/ニキリンコ/井谷聡子
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • 勁草書房(2025/09発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 960pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326654499

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内容説明

性別確認検査とは一体何を調べているのか。その発端は女性もスポーツに参加し始めた1930年代にあった。ナチス影響下のオリンピックに前後し、各大会を運営する男性たちのミソジニー的な思惑で科学を軽視した無責任な検査が行われていった。そして忘れ去られる当事者たち。スポーツとジェンダーをめぐる問題のルーツがここに。

目次

はしがき
PART I 勝利 Triumph
PART II ナチス登場 Enter the Nazis
PART III 性別確認検査 Surveillance
PART IV ベルリン以降 After Berlin
謝辞
原注
解説 クィアとファシズムの歴史としての性別確認検査 井谷聡子

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

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膨大な参考資料が挙げられている精緻な歴史書でありつつ、登場人物が生き生きと描かれていて、映画を観るように心を委ねて読んでしまった。登場する選手が「選手」になる前、はじめてスポーツに出会ったときの瑞々しい喜びは、スポーツには苦手意識を強く持っている私にもひしひしと感じられた。他方で、選手たちを支配し抑圧する側のスポーツ団体上層部の登場人物たちも、その行為の事実だけを見ればひたすら腹が立つのに、オリンピック開催に向けた熱意や執念が、本人の言葉を引きながら説明されるので、感情移入し、ときには応援もしたくなった。2025/10/06

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