俺とシショーと落語家パワハラ裁判

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俺とシショーと落語家パワハラ裁判

  • ISBN:9784779130267

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内容説明

「おまえは本を書け!」
師の円丈は言った。

著者・三遊亭はらしょうの師匠は新作落語の神様・三遊亭円丈。天才肌の円丈は気分の浮き沈みが激しく、怒ったり笑ったり、そしてすぐに忘れたり。機嫌が悪くて破門になったが、すぐに戻してくれた。そんなシショーが突然「本を書け!」と言った。入門して11年になるがそんなことを言われたのは初めて。落語や演劇の台本はこれまで書いた経験があるが本は別。シショーは続けて言った。「今まで『御乱心』とか、いろんなテーマで本を書いてきた。俺はこれからも書きたいことがある。本は書いたら残る」もし「御乱心」が出版されなかったら落語協会分裂騒動という出来事はとっくに忘れ去られていただろう。「はらしょう、本を書け。お前が死んでも残る」。この1年後シショーは亡くなった。あのときの言葉はシショーの遺言だと思うようになった。残したいことをテーマに本を書きたい。それが何なのかはすぐには見つからない。まずはネットに書いてみよう。2022年よりnote に短いエッセイを書き始めた。そんななか後輩の「元・三遊亭天歌」が自分の師匠をパワハラで訴え、落語界史上、前代未聞の裁判が始まった。師匠による暴言・暴行は酷く、はらしょうはかつて、天歌とは異なる別のシショーから理不尽な目に遭ったことを思い出した。しかしレベルが違う。だが大いにそれに共感したはらしょうは落語家パワハラ問題を note に書いた。それまでどんなエッセイを書いても「いいね」が3ぐらいしかつかなかったが初めて200以上の「いいね」。大いなる反響があった。理不尽が当たり前だと思っていた落語界。時代が変わった。変革期に生きている「今」を書かねばならない。「死んだあとも残したいことがようやくみつかった」。間違いなく本書は新たな時代の「師弟論」となるのだ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

道楽モン

49
三遊亭圓歌と破門された二ツ目の弟子による落語史上初のパワハラ裁判の顛末を、破門仲間である筆者が小説仕立てで綴った一冊。落語界や落語フアンに衝撃を与えた出来事も、あっと言う間に消費され忘却されるという情報過剰時代の哀しさよ。師弟制度と人権問題を考える絶好の機会であったのだから、事なかれ主義の蔓延は寂しい。裁判の判決は的確で、指導者としての師匠の認識があまりに短絡的なことが露呈してしまった。意識の低さがパワハラに転嫁されたという事に尽きる。ただ、師匠は名実ともに爆笑派の代表のような実力者であるだけに残念だ。2025/03/05

歓蔵

2
本書は『読みたくて買った』訳ではない、 『読まないといけない』から買った。 なぜなら本書での被告にあたる落語家は僕も好き だった 方なのでこのニュースを知った時は本当に残念だったから。 面白かったけど純粋に楽しめないし重たい話、というか理不尽な話も多かった。 だけどそれを良しとせず行動したことで問題提起され、且つ業界が動き出してるんだから本書の元になった裁判には大きな意味があるはず。 落語好きな方も勿論ですが、職場環境とかハラスメント問題で悩んでる方にも読んで欲しい作品です。2025/05/03

ざび

1
どこまでフィクションなのかリアルなのか? 圓丈師匠とはらしょうとの関係。 ただし、馬雀さんと円歌との裁判は全て真実。 落語協会のサポートがなかったのも事実。 同じ噺家からの意見が少なかったのも事実。 法整備が進む中、より良くなってほしい。2025/05/14

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