内容説明
六四(むし)たちが躍りだす!
五十の名句と細密画が響きあう。虫めづる俳人と『わたしはイモムシ』で話題の人気画家がおくる驚異の画文集!
「読者には桃山さんが全身全霊で描いた虫の絵をじっくり味わっていただきたい。そうすると、虫の句にも新たな息吹が宿り、一層十七音の妙を感得することができるだろう」(堀本裕樹)
「いつもより歩調を緩め、虫の存在を気に掛けながら歩けば、ひび割れたアスファルトにタンポポが咲き、ハナアブが休んでいることに気がつくかもしれません。その時、胸を駆け抜けるちいさな喜びが、句や絵のきっかけをもたらすのではないでしょうか」(桃山鈴子)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
pirokichi
23
本を開くと、片方の頁に虫の名句と堀本裕樹さんによる解説があり、もう片方の頁に桃山鈴子さんによる細密な虫の絵がある。何とも美しい虫たち。じっと見ていると羽や髭や足が微妙に動きだし、密やかな虫の音も聞こえてくる。「紙魚ならば棲みてもみたき一書あり」(能村登四郎)「さしのべし手と綿虫と宙にあり」(綾部仁喜)。おお、紙魚よ綿虫よ。こんなお姿だったのね。私が紙魚だったらどんな書に棲みたいだろう。今年の冬も私の指は綿虫を追うのだろうか。何とも贅沢な画文集。大切にしたい。2025/09/17
かふ
13
俳句に桃山鈴子の絵。俳句の絵本という感じか。名句は「我等の世蓑虫鳴かずなりにけり 加藤楸邨」が良かった。もう時期選挙カーでうるさくなる。虫の翅の透明感とかいい感じの絵だった。2026/01/23
えいこ
4
「六四五七五」という不思議な背表紙を引き出してみれば美しい蜻蛉の絵。俳人堀本裕樹さんの選ぶ名句に、桃山鈴子さんが細密画を添える。見開きで1句1枚。何とも贅沢な画文集。少し古びた色合いの紙に、毛の一本、光の粒まで繊細に描かれた虫たち。斑猫、蜻蛉、紙魚…美しい色合い。 叶はざる恋に玉虫似て光る(加藤三七子) 裏富士の月夜の空を黄金虫(飯田龍太) 斑猫や人類遠くまで来過ぎ(宮坂静生) 素敵な句が並ぶ。2026/03/26




