内容説明
《推薦》
養老孟司氏(解剖学者)
「生きることの本質を植物から学ぶ、植物学の最新の成果。非常に興味深い」
私たちはこれまで、植物を「受け身の存在」と見なしてきた。
動かず、しゃべらず、ただ生えているだけのもの。
だが近年の科学は、その前提を静かに覆している。
トマトは水分が不足すると音を出す。トウモロコシは虫に食べられると、その虫の天敵を呼ぶ。こうしたメカニズムは自然な現象か、あるいは植物が意図的に引き起こしているのか? 最新の植物行動学の見地から、生物の「知性」や「主体性」とはなにかに迫る!
目も耳も脳もない彼らが、なぜそんなことを「知っている」のか?
「植物の生きかたは驚異的で、その限界がどこにあるのかを本当に知っている人は誰もいない」
──本書より
目次
プロローグ
第一章 植物の意識に関する疑問
第二章 科学界の意識はいかに変わるか
第三章 植物のコミュニケーション
第四章 鋭敏な感覚
第五章 耳を地面に当てて
第六章 (植物の)体は数を記録する
第七章 動物との会話
第八章 科学者とカメレオンつる
第九章 植物の社会生活
第一〇章 次世代への継承
第一一章 植物の未来
謝辞
訳者あとがき
原注
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
51
新刊コーナーより、原題「The light eaters」ににやり。クジラは、タコは、「賢いから食べてはいけない」みたいな言葉を聞くたびにモヤッとしていた(豚も牛も、きっと他の生物たちも頭がいいのに…)という気持ち…研究者たちのおかげでついに植物の「知性」にまで迫る時代になりました。読みながらこの「知性」という言葉すら人間の主体であることに気づかざるを得ません。生まれた場所に適応し、生き残り、次世代をのこすーそこに成功している生物に「単なる弱いもの」という定義は当てはまるわけがないのです。2025/10/07
TATA
30
そもそもこのタイトルなんだ?植物行動学って?植物って行動するのか?ってそんなところからの読書。最新の研究だと植物は記憶を持つし、身内に優しかったりするとか、さらに集団で社会性のある行動をするとかも。読んでみるとなかなかのトンデモな内容なんだけど、どうもホントみたい。じゃあ人間に害をなすように植物同士が連帯すればそれこそ荻原さんの「我らが緑の大地」が現実にということ?うーん、小説やSFの世界までで留めておいて欲しいものですね。2025/10/21
おだまん
13
上橋菜穂子さんの「香君」きっとこのへんのエビデンスを参考にされているんだろうなぁと思いながら。譲りあうヒマワリには感動を覚えます。生物には上下関係はないと思うし、人間との関わり合い方をもっと考えたくなる啓蒙書。2025/09/20
mkisono
5
植物が持つ様々な脅威の能力に関する本。これまでテレビや書籍で見聞した内容は、ほんの一部なんだということがよく分かりました。中でも、チリで育つという「ボキラ」。「宿主の葉の形、大きさ、色を模倣する能力を持つ。寄生植物ではなく、主にカモフラージュとしてこの能力を利用していると考えられています」とのことで、まるで視覚を持っているように擬態できるそうです。鈴木先生のシジュウカラの研究も引用されていましたが、将来は「植物言語学」みたいな分野もあり得るかと思わせる内容でした。2025/11/17
石
2
本当に生きていて、意思を持っているとしか思えない植物のエピソードてんこ盛り 自分がピンチになれば化学物質を放出して周りにそれを知られるという、そこらの人間よりもご立派な態度 これからは植物を見る目が変わりそう2025/10/13
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