オックスフォード哲学者奇行

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オックスフォード哲学者奇行

  • 著者名:児玉聡【著】
  • 価格 ¥1,936(本体¥1,760)
  • 明石書店(2025/08発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784750354811

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内容説明

ゴシップからはじめる不真面目な英国哲学入門。アンスコム、ストローソン、パーフィット、ケンブリッジのウィトゲンシュタイン……
明晰で分析的な文章の裏にある、哲人たちの一風変わった人生とは。好評を博したウェブ連載の紀行エッセイを3万字増量して書籍化。

目次

Chapter1 オックスフォードに行ったら大学がなかった話
Chapter2 ライルのカテゴリーミステイク
Chapter3 「ロンが生きてるなんて珍しいね」
Chapter4 エアの新婚旅行とウィーン学団
Chapter5 哲学者のための学校――オックスフォードの哲学教育(1)
Chapter6 ライルの大学院改革――オックスフォードの哲学教育(2)
Chapter7 どのオースティン?
Chapter8 仲間に噛みつく猟犬――オースティンの二つの研究会(1)
Chapter9 哲学の生じる場――オースティンの二つの研究会(2)
Chapter10 苦悩する男、ハート
Chapter11 怒りに震えるアンスコム(1)
Chapter12 怒りに震えるアンスコム(2)
Chapter13 アンスコムと堕落した哲学者たち
Chapter14 ボヘミアンのマードック
Chapter15 マードックと二人の教師たち(1)
Chapter16 マードックと二人の教師たち(2)
Chapter17 フットとマードックと平底ボートの靴
Chapter18 ローラー車に轢かれるフット
Chapter19 ミジリーと配管工
Chapter20 悩みがないことに悩むウォーノック
Chapter21 ハンプシャーの尋問と試問
Chapter22 囚われのヘア
Chapter23 怖いぐらい賢いストローソン
Chapter24 反理論家ウィリアムズの誕生(1)
Chapter25 反理論家ウィリアムズの誕生(2)
Chapter26 哲学の修道僧、パーフィット
Chapter27 パーフィットと「重要な仕事」
Chapter28 ベジタリアンになったピーター・シンガー
Chapter29 ウィトゲンシュタインのオックスフォード
Chapter30 オックスフォードのウィトゲンシュタイン
SideStory 英国にサバティカルに行く人のために
あとがき
人名索引/事項索引
こぼればなし
(1)ライルとエアの旅行中の会話
(2)エアとマイク・タイソンの共通点
(3)石黒ひでのチュートリアル体験
(4)オースティンの求婚
(5)アンスコムの卒業試験
(6)アンスコムがズボンを脱いだ話の真偽
(7)アンスコムとギーチの出会い
(8)アンスコムの家と子どもたち
(9)教育者としてのアンスコム
(10)カトリック教徒としてのアンスコム
(11)アンスコムとギーチの夫婦関係
(12)良心的兵役拒否者のギーチ
(13)オースティンとアンスコムの共通点
(14)オックスフォードとケンブリッジを結ぶ鉄道
(15)サッチャーの不名誉博士号
(16)オースティンの耐えられない軽さ
(17)アイリス愛護協会
(18)マードックのウィトゲンシュタイン体験
(19)フットの映画館での経験
(20)フットの離婚
(21)マードックとミジリーのポスト争い
(22)パーフィットとチベット仏教
(23)ロワイヨモンの決戦

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

70
「Webあかし」でほぼ毎月連載していたものを書籍化したもの。読みやすく仕立ててあり、仕事の合間にさくさく読めた。「ゴシップからはじめる不真面目な英国哲学入門。アンスコム、ストローソン、パーフィット、ケンブリッジのウィトゲンシュタイン……明晰で分析的な文章の裏にある、哲人たちの一風変わった人生とは」というもの。2023/05/17

ズー

17
行きつけの図書館の「図書館員のオススメコーナー」で目をひき、連れ帰った一冊。かなり読むのに時間かかったし、そもそも哲学や哲学者やら全然詳しくないので、ちょっと難しかったけど、こぼればなしのコーナーはどれもそれでも楽しんで読めたし、こんな変わった人いたのか!っていう面白さもあった。それにしてもこれをおすすめに持ってくる図書館員さん、どんだけ知的なんだよと思ったわ。2023/10/10

buuupuuu

16
目次を眺めるだけでも錚々たる顔ぶれで、前世紀のオックスフォードは凄かったんだなあと改めて思う。紹介される哲学者達の人となりは、「奇行」というより等身大の個性で、人間味に溢れている。一部には本当の変人もいるが。著作以外の活動があって、それは授業だったり私的な議論だったり大学の制度づくりだったりするのだが、そういったことが著作と同等に大事なのだなとも感じられた。最近ではSNS等によって作者の人柄が分かってしまい、逆にその人の本を読みたくなくなるような場合もあるが、本書で紹介されるエピソードにはその心配はない。2022/12/05

フリウリ

10
Webでの連載を読み、フィットネスバイクに乗りながら本を読む哲学者(パーフィット)の逸話が妙に印象に残っていたですが、ついに全文読みました。従来の(ギリシア以来の??)堅苦しい哲学者イメージを壊す哲学者列伝と思われますが、「紙一重」のショーケースでもあって、とてもおもしろいです。また、この分野の哲学(倫理学)にはあまり興味がなかったのですが、こんな人の本は読んでみたい!と、読みたい本リストができました。自伝文化が発達している英国は、なるほど経験主義の国らしく、素晴らしいと思います。92023/06/05

つまみ食い

7
読み物としても大変面白いが、アンスコム、ハンプシャー、R・M・ヘア、パーフィットなど日本では超有名という程ではないオックスフォードの哲学者の仕事への入口としても優れているのではないか。サバティカル次第でケンブリッジ編も出るかも?とのことなので楽しみ。2023/03/07

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