医者にまかせてはいけない

個数:1
紙書籍版価格
¥1,540
  • 電子書籍

医者にまかせてはいけない

  • 著者名:大脇幸志郎
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • エクスナレッジ(2025/08発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784767829944

ファイル: /

内容説明

■医学を医者だけのものにしてはいけない

医者の常識と、患者の日常生活の常識とを、
適切にかみ合わせようとする優れた試み。
――解剖学者・養老孟司氏

医学を題材に、人文系の知の伝統と、理系の知の伝統を交差させ、
医者と患者の良好な関係性のあり方について考える。

【著者からの一言】
なぜ日本人は自分の治療のことを自分で決められないのか。
それは医者とコミュニケーションをうまくとれないから。
どうすれば上手にとれるようになるか、答えは本書の中にある。
みなさんが医者を使って自分のやりたいことをしてもらいたい。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mawaji

5
聞き手に対してちょっと厳しい物言いに思われますが、膨大なインプットのもとに率直に真摯に答えていると思いました。「生権力」「観察と監視」「医療とナルシシズム」などとても興味深く読みました。患者本人に決定権を戻すという方針はとても大事だと思います。「健康なほうがよいという価値観」というのは確かに当たり前過ぎて議論の対象にもならなかったのかもしれませんが何事も多様化の時代なので考えてみる価値はあるものと思われます。出生前診断等があまり議論されないまま技術が先行している現状を鑑みると尚更そのように感じられました。2022/11/20

おっとー

5
昨今、医療でもエビデンスの重要性が語られ、EBMなる語も流行しているが、意外と医療は曖昧な領域にある。健診/検診にしてもワクチンにしても人気の薬にしても、思っている以上にその効果は小さかったりする(ただし完全に無駄でもない)。だからこそ医師は自身の意見や権威性を押しつけるのではなく、この曖昧さを適切に説明し、患者も医師の判断に依存するのではなく、医療のあいまいさを引き受けた上で自分の人生の選択をする、こうした関係性こそが重要なのである。思考を放棄し、判断を専門家や権威者に委ねがちな現代への提言でもある。2022/06/04

鴨長石

3
医療はあくまで人生のサポート役であり、どう生きるかということは「医者にまかせてはいけない」。個人的には当たり前すぎる主張なのだが、本書のインタビュアーのように、生き方まで医者に訊くということに何の疑問も持たない人がどうやらこの国の多数派らしい。自分の人生は自分のものであり、どう生きるかは自分で決めるという人間の基本を日本人が取り戻さない限り、欧米のようなコロナ規制完全撤廃は難しいのだろう。暗澹たる気持ちになる。2022/03/04

水落健二

2
医療に対する過大な期待はやめましょう、という本。健康診断や各種検査、血圧などの基準は健康には関与していないという事実に衝撃を受けました。 コロコロとゴールポストを動かすコロナ対策と同じように、いろいろな基準は健康のためではなく医療側、製薬会社などの都合であるという。 成績優秀な医学部生はコミュ障だ、という話も聞くがそれが医者と患者との距離を遠ざけているのかもしれません。だけど患者側も自分の頭で目的を考え、その目的に合った行動を心がけないといけない、そう思いました。2022/03/13

レティクル座に希望を見出だすCES

1
医師にすべてを決めてほしがるような、いかにも患者めいた患者から脱却すべきという論旨だった。でも、私自身の経験や、作者がインターネット上で論戦している相手を見ると、医師側がそれを望んでいるようには見えないな。2022/05/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19381047
  • ご注意事項

最近チェックした商品