アザミ

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アザミ

  • 著者名:綾木朱美【著】
  • 価格 ¥1,771(本体¥1,610)
  • 講談社(2025/08発売)
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  • ISBN:9784065404300

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内容説明

☆☆☆心当たりに胸がざわつく! 第68回 群像新人文学賞受賞作!!☆☆☆

戦争より、芸能人の不祥事、炎上。やめられない、不健全なこの快楽。
SNSに依存し、他人のコメントに扇動され、炎上に心ときめく私たち――。
「逆」推し事小説にして、ネットに囚われ生きる「いま」を高純度で描く令和の日常系文学。


新聞社で校閲者として働くアザミ。同僚とは遠慮にまみれた会話しか交わさず、空き時間はSNSとニュースサイトのコメント欄に没入する。たまに会う友人とは話が弾まず、夢見が悪く、頭痛も絶えない。そんな無味乾燥なアザミの日常は、炎上するアイドル「ミカエル楓」の存在を知って一変する。私もこの人を、「嫌い」になるのはどうだろう――?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

88
新聞社で校閲の仕事をするアザミ。それ故か彼女の目は街中でも何か引っ掛かる光景を捉え続けていた。でもそれらは答えのないもので、ただ不安めいたものが残る。そんな彼女にとってネットニュース等のコメント欄は単純さと手軽さから分かり易い安心感があった。天使のような容貌のアイドルの逆推しとなるアザミ。冷たい幸福感、それが唯一の求める現実。ただそこに感情はない。ある切っ掛けで彼女が上っ面ではない言葉を発する。寄る辺ない世界を生きる自分を見る彼女。世の中も自分もそう変化しない。でも序盤にはない肩の力を抜いたものを感じた。2025/11/07

となりのトウシロウ

55
新聞の校閲を仕事にするアザミ。仕事を淡々とこなす中で、ネットニュースのランキングとそのコメント欄に目を走らせる。その中のK-POPアイドルグループだったミカエル楓の記事が目に止まりその記事を追うようになる。バッシングコメントの嵐にのめり込むようになり・・・。何と言うか、膿んだ感情の渦に飲み込まれていくような感じがして、アザミに共感できない。かなり疲れる読書だった。2025/11/09

まる

35
ネットニュースのコメントの数や「共感」とか「うーん」の数を調べ、自分の意見が世間からずれてないことを確かめて安心する。  現代の若者の日常の孤独な風景。群像新人賞受賞作。  ネットニュースのコメント欄は年寄りの私でさえ、無駄な時間と判っていながらついつい眺めてしまうので、そんな自分が嫌いです。2025/10/29

練りようかん

22
群像新人文学賞きっかけ。遺体発見後の死亡日設定、技能実習生の生き埋めに対する責任逃れなど、怒りに昇華できない主人公の違和感が続々と挙がり、シリアスなニュースに接する緩慢な表情が浮かんで少し病んでるように感じた。主人公の仕事は新聞社の校閲。しかし新聞は読まない。その理由やネットコメントの見る専門だったのが投稿して反応を得ると仕事が捗る思考の整理効果は興味深く、物語は後半地震により無風の日々を様変わりさせるのだが、健康を奪われて初めて不健康さに気付く運びが良い。上司に教えてもらう『白い闇』の使い方が巧かった。2026/01/07

uniemo

16
初読みの作家さん。ちょっとした描写のところどころに面白さや新鮮味を感じたところはあったのだけれど 長さの割に読み終わるのに何日もがかかったので話にのめり込めるというまではいかなかった。けれど他の作品も読んでみたいと思いました。2026/01/13

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