講談社現代新書<br> 世界は知財でできている

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講談社現代新書
世界は知財でできている

  • 著者名:稲穂健市【著】
  • 価格 ¥1,155(本体¥1,050)
  • 講談社(2025/08発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065407868

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内容説明

我々はこれまでとはまったく別の世界に生きている。

文章、画像、動画、音楽など、これまで人間しか作ることができないと考えられていたものを、簡単な指示を出すだけでAI(人工知能)が易々と作り出すようになった。実際に、インターネットはいつの間にかたくさんのAI生成物であふれている。

AI生成物について「そのまま使っても大丈夫なのか?」「他人の権利を侵害しないだろうか?」と不安になっている方も少なくないだろう。そう考えてしまうのは、AIが何かを作り出す際、人間が生み出したものをいわゆる「元ネタ」として利用していることを理解しているからに他ならない。本書のテーマである「知財」とは、ひっきりなしに目に飛び込んでくる文字、映像、なにげなく耳に入ってくる音楽など、AIの学習対象となり得る「元ネタ」の情報を含むものである。

そのほか、ふだん使用している服や靴、机やいす、テレビやスマホはもちろん、街中にあるビルやモニュメントなども「知財」に関係している。このように日常には「知財」があふれているが、そもそも「知財」とは何であろうか?

本書は「知財」を巡る現状と今後の方向性に関する最新知識を楽しく学んでいただくことで、一般の読者の皆さんの「知財」のリテラシーをアップグレードしてもらうことを目指したものである。様々な「知財」について網羅的に取り上げながら、我々が新しい時代にどう備えていくべきかについても解き明かしていきたい。

「 知財トラブル 」の地雷を 踏まないための基礎知識
あなたはわかりますか?

●AI 生成物に著作権はあるのか
●無制限にAI に学習をさせてもよいのか
●「○○風画像」はクリエイターの権利を侵害するのか
●『鬼滅の刃』の着物の柄の模倣は許されるのか
●流行語は商標登録できるのか
●「声」に権利はあるのか
●Vチューバーにはどんな権利があるのか

目次

本書の内容
第1章 生成AIが揺さぶる「知財」の在り方
第2章 終わらない商標トラブルと炎上
第3章 個人の人格的利益と 「知財」
第4章 重なり合う「知財j の行方
第5章  研究者やスタートアップが「知財」で戦う方法
第6章 ところ変われば…… 「知財」 の国際問題
第7章  変わりゆく「知財」の世界

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

132
AIを使ったプログラムが優れた科学的発見を生み出せば、その知的財産権は誰が保有するのか。生成AIが作った文学や音楽、絵画に知財権はあるかなどの問題について明確な方針はなく、科学の発展に法が追いつけないのが現状だ。当然そこには一攫千金を狙って特許や訴訟を乱用して知財独占を図る輩が参入したり、国家や企業が他者の権利を奪ったり侵害する事態も横行している。知財と無関係に生きられない現代人は、この問題と否応なく対峙せねばならない。ガザやウクライナのように血は流れていないが、知財の世界は常在戦場との現実を突きつける。2025/10/01

あおでん@やさどく管理人

28
特許・商標・著作権などの知財の体系ごとではなく、生成AI・商標トラブル・VTuberなど近年話題のトピックに知財がどう関わっているかという観点でまとめられた本。登場する具体例も他の知財解説本より分かりやすい印象がある。知財関係の仕事をしているので知識の再確認になる部分もあったが、馴染みのない分野についても触れられていてためになった。2025/12/13

ろべると

13
「知財をわかりやすく紹介する第一人者」というコピーは偽りではないだろう。本書では最近のトピックとして、生成AIによる創作物の知財権やVチューバー(というものがあることも知らなかった)の「中の人」の著作権からユニクロの自動精算レジの特許紛争や研究者の特許紛争まで幅広く解説。メタバースや海外サーバーの利用など、世界の変動に日本の知財法制も対応していかないといけない。AIについては知財高裁などの判例がその依拠となっていくのだろう。一般の人々にも知財に興味を持ってもらおうとする取り組みの効果が出るとよいのだが。2025/10/18

MOCCO

11
知財業界関係者としてのレビューです。この業界は、「目には見えない」知的財産というものに、どこまでの大きさの権利を与えるか、という分かりにくい世界観ですが、本書では、現実世界の多様な事件を発端として、「リアル現実」と「知財」を結びつけて考えられます。個人的にも、業界以外の方に知財について説明したい際に、参照したい一冊でした。今回、やはりAI関連が多い点が注目でした。数週間レベルで成長を遂げているというAIですから、新たなステージの前の早い時期に、著者の新たな著作発刊をお待ちしています!!2025/09/17

Yuki2018

10
知的財産権には、著作権、産業財産権(特許権、商標権、意匠権等)等、本当に沢山の種類があり、複数の所管官庁にまたがり、様々な法律で保護されている。本書では、社会環境の変化に合わせて知財のあり方も大きく変わっていることと、その実例を気軽に学ぶことができる。中でも昨今最大の環境変化はやはり生成AIだろう。AI生成物はもはや人間が作った作品や写真と見分けがつかない。著作権や特許権、意匠権等は知的創造物に関する権利なので、創作の主体は人間である必要がある。今後どのように対処されるのか、とても興味深いトピックだ。2025/11/29

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