内容説明
イギリスやカナダで主流となっている反抑圧的ソーシャルワーク(AOP)の理論から実践までを、日本で初めて紹介。援助者が多数派にとっての都合の「いい子」を脱することから、多様性社会の実現が始まる。社会正義に基づいたソーシャルワーク入門書。
【主な目次】
はじめに
第Ⅰ部 AOPを知る
1 反抑圧的ソーシャルワーク(AOP)とは何か─概論と方向性 (坂本いづみ)
2 カナダでのソーシャルワーク教育の状況と課題 (坂本いづみ)
第Ⅱ部 AOPの可能性
3 「私」から始めるAOP─ケアを中心とした社会をつくるために (二木泉)
4 ささやき声の共鳴から生まれる私たちのAOP─「しょうがない」の向こう側 (市川ヴィヴェカ)
コラム4 ささやき声のAOP、実際にやってみたら
第Ⅲ部 AOPと日本の現状
5 日本のソーシャルワーカー教育とAOP─社会福祉専門職教育に今こそAOPが必要な理由(茨木尚子)
6 精神障害と抑圧・反抑圧 (竹端 寛)
7 障害当事者運動にみるAOP─その可能性と課題 (茨木尚子)
8 支援者エンパワメントとAOP (竹端 寛)
終章 明日から始める反抑圧的ソーシャルワークのタネ 【座談会】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちえ
49
ソーシャルワーカー自身が、抑圧ー被抑圧という構造の中にあり、歴史的に弱者への抑圧に関わってきた歴史。そこを自覚し、少しずつでも声を上げ繋がることがワーカー自身をも利用者自身や社会を変えていく方向に繋がること。気が付いたり、はっとさせられる文章がいくつもあった。2022/07/11
がみ
24
ソーシャルワークは個々人の課題を解決するというよりもむしろ社会構造に対して働きかけるものだという信念でもって書き上げられた1冊。会社や組織の中で「いい子」をやってる全ての人に読んでもらいたい。本書の中では福祉業界がメインで書かれているが、自分にとってはまるで教育業界の実態が書かれているように読み取れて、サービス残業ややりがい搾取の温床が社会のあちこち(とりわけエッセンシャルな職種)で起こっているように感じる。「これってなんか変だよね」という声を少しずつ大きくしていくことが社会変革の第一歩に繋がる。2022/03/05
ryo
7
自分の考えと重なることが多くとても励みになった2023/01/28
aof
6
やー、めちゃ良い本だな。 社会福祉がサービス中心になっていて一番重要なソーシャルワークが無償になってしまってるのは、本当に耳が痛い。 ソーシャルワークを交差的に捉えること、ソーシャルワークが社会変革の起点になること、抑圧されている自分と特権的な自分を自覚すること。 なんか大事なことがたくさん書かれてた。 なによりソーシャルワークの力を信じてる本だったな、アツいわ。2022/09/04
けいちゃん
5
支援する自分たち自身が、社会の抑圧を受け入れたり、沈黙したり、内面化しないことこそが大切。2023/04/21
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