コミック版 世界の伝記<br> エメリン・パンクハースト

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コミック版 世界の伝記
エメリン・パンクハースト

  • ISBN:9784591164785

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内容説明

19世紀イギリス。エメリン・パンクハーストは貧しく苦しい女性たちの生活環境を変えるため、女性が政治に参加する権利を求める団体「女性社会政治同盟(WSPU)」を結成する。しかし、演説やビラを配るだけでは、世論の関心を集めることはできなかった。「言葉よりも行動を!」エメリンは、たとえ石を投げて窓を割ってでも人びとの注目を集め、女性たちの声を世に知らしめようと決意する! 女性参政権運動家エメリンの物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1959のコールマン

61
☆5。推薦本。よくぞ出してくれた、と言いたい。英国の女性参政権運動の重要人物でありながら、これまでは英国史から全く無視されてきた。恥ずかしながら私もこの本を読むまで全く知らなかった。本にも書かれているとおり、彼女の行動はある意味「過激」で、ゆえに「正否を議論」p103されることもある。しかし少なくとも彼女が生きていた時代の英国では差別が酷く、女性は半人前扱いだった。陳情、抗議にもかかわらず改善は一向にされない。それどころか嘲笑、妨害、暴力・・・その他あらゆる不当な扱いを受ける。命の危険もある。↓2022/02/21

たまきら

35
「えっ!?パンクハーストの伝記漫画がある!?」あまりにもびっくりして手に取りました。過激すぎるとも言われた彼女の活動は、日本ではあまり評価が高くないと思っていたので…。調べてみたら20年1月出版とのこと。たまたまアメリカ副大統領と白いスーツ、森さんの発言後の女性議員の白いスーツについて話した後だったので、タイミングはとてもよかった!女性に強制的に給餌するシーンに娘さん震えあがっていましたがね…。ここまでして先人が手にした権利を、無駄にしてはいけない。娘さんがそのことに納得してくれて嬉しかったです。2021/02/24

はなびや

14
イギリスにはサッチャーの前にも鉄の女がいたと思いました。女性が選挙権を得るまでの凄まじいまでの戦いが描かれています。言葉で運動するだけではなく、時には過激にも戦っていたという運動の過程が生々しい。こうまでして得た権利が、今より良く行使されているかというと、そんなこともなく、無関心の層をどのように導いていくのかが鍵だと思いました。2021/03/14

えすてい

13
ポピュリズム・トップダウン型のスピード経営・嘘が嘘でなくなることの正当化・格差・・、民主主義の根本やその正当性・存在意義そのものが改めて問われている今日。こういう人物をあえて取り上げたのは、民主主義や参政権は「お上からの恵み」ではないことを改めて強調しなければならない。誰もが不断の努力で勝ち取り、行使し続けなければいとも簡単に「崩壊」してしまう。民主主義と参政権は「空気」のような存在の今の日本だが、しかし、日本人の政治への無関心さと諦めへは、やはり子供時代から粘り強くその意義を訴え続けなければならない。2020/02/17

スゲ子

9
「国家を敵に回して闘おうというのよ。1つの考えで固くまとまってなければ参政権をかちとることなどできないわ。意見の違う人には去ってもらうしかないの。それが恩人でも、たとえ身内でも…!」修羅の道…!婦人参政権運動!窓ガラス割ったりポストに放火したり別荘を爆破したり、いくら「人がケガしないように」してるとはいえウッ…となる。でも彼女たちが修羅となって闘わなければ、今私に選挙権がなかったかもしれない、と思うと簡単に批判なんてできない。参政権は生存に関わるもの(未婚の母の末路怖い)絶対に負けられない闘いだったのだ。2020/12/27

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