内容説明
俺の人生に、俺たちの音楽に、
罪はなかったのか――。
かつて夢を追いかけていた、すべての大人たちへ贈る青春小説。
失踪した孤高の天才ギタリスト
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彼に憧れるスランプ中のシンガーソングライター
音楽活動に行き詰まった立石梨紅は、
数年前に業界から消えた人気ロックバンドのギタリスト・伊丹孔善の楽曲と出会う。
彼にアドバイスをもらおうとするも、消息は不明。
自身の手で探そうと決意するが……。
天才ギタリストは、一体どこに消えたのかーー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
202
ギター娘とギターおやじの出会いが惹き起こす化学反応。それぞれの限界をブレイクスルーする関係性がノリ良く描かれます。MR. BIGのリッチー・コッツェンや、レイ·チャールズのバックビートなんかを引用するあたり、かなりテクニカルなロック·ソウル小説になってます。2025/11/06
いつでも母さん
154
久々の完全白誉田!(笑)バンドをやってる誉田さんだからスラスラ執筆が進んだのではなかろうか?楽器や音楽のこと知らない世界だけれど、聴くのは好きだ。本作はシンガーソングライターの立石梨紅のキャラが好くて楽しく読み進んだ。人気ロックバンドだったギタリスト・伊丹孔善を捜して捜して・・そこから孔善の再生に立ち会った感じがした。取り巻く山形の人たちも皆温かくて好いなぁ。好きなものを生業に出来るって大変なことも多そうだけれど、羨ましくもある。楽器のデキる人って尊敬しちゃう。 2025/09/10
イアン
151
★★★★★★☆☆☆☆誉田哲也の音楽愛に溢れた長編青春小説。モデルや女優としても活躍するシンガーソングライターの梨紅は、楽曲制作に行き詰まりを感じる中で、ある天才ギタリストの存在を知る。しかし彼は何かから逃れるように7年前から消息を絶っており――。本作の特徴は何と言っても音楽(特にギター)に対する造詣の深さだ。作家が「音楽関係者に取材して書きました」というレベルを遥かに超えた解像度の高さは、本気でバンドマンを目指した誉田哲也にしか書き得ない。惜しむらくは、私にその解像度を理解する素地が備わっていないことだ。2026/06/07
hiace9000
142
リアル若者世代より、80年代に音楽にハマった青春を生きた、かつての若者世代にはドンピシャの「大人の青春小説」。ダーク系警察小説とは打って変わった明るめトーンと、軽快な文章のリズムで綴る文体が心地よく絡み合う。『レイジ』『オムニバス』に続く音楽小説は、誉田さんのロックバンド経歴を生かした豊富な音楽蘊蓄と深い造詣が凝縮。音と言葉を行き来し、人の心に届く歌を紡ぎ出すシンガーソングライターの営みと苦悩を、これほど濃密に描けるのは、経験に基づいた深い洞察に裏打ちされているがゆえ。こんな大人の生き直し、あっていい。2025/10/20
しんたろー
131
誉田さん作品はサスペンスやミステリしか読んでいないので「氏が描く『音楽もの』って?」と興味を持って。やはり、恐ろしい事件は全く起きないのに、スラスラ読めるのは会話が面白いからなのだろう。何より、主人公・梨紅がオジサンにとって魅力的なので応援しながら読めた。周囲の登場人物たち(犬も!)親しみが持てるので、各々に感情移入できた。音楽関係の蘊蓄やテクニックは半分も理解できなかったろうが「成程ね~」と楽しめた。著者の幅広さを知れて良かったし、今まで興味がなかったが妻が好きな『武士道シリーズ』も読んでみようかな🎵2026/02/27




