内容説明
新宿区落合の下宿屋《なかもり荘》は少し独特だ。月1万円という破格の下宿代に、要実費ではあるものの、素朴ですこぶる美味しいまかないまで用意されている。さらに風変わりなのは、管理人からのお悩み相談まで付いていること。ささやかなことに疑問を覚えたり、話があちこちに飛んでしまったりする、心優しくも不器用な管理人・凪人の悩みを聞くうちに、下宿人たちもいつしかそれぞれが抱えている問題に向き合っていく。人と人とが落ち合って、同じ空間で同じ日々を過ごす様子を見守るような筆致で綴った、心あたたまる下宿屋連作ミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Karl Heintz Schneider
43
新宿区落合にある、なかもり荘は今時珍しい賄付き下宿。新宿駅から一駅と言う好立地にも拘らず家賃は月一万円。そのせいか、ここにはワケありの人ばかりがやってくるが実は管理人の凪人が一番のワケありだったりする。「確かにここは不思議な場所だ。苦悩を持った人を当たり前に受け入れ、当たり前に過ごさせてくれて、少し前向きにさせてくれる。」下宿人全員が辛い過去を持っているので、お互いの痛みがわかる。いつしかみんな、ここを「ぬくもり荘」と呼ぶように。2025/12/01
harupon
21
家賃1万円のまかない付きの下宿屋「ぬくもり荘」。本当の名前は『なかもり荘』という。管理人からの“お悩み相談”付きというへんてこりんな条件がある。19歳の中森凪人は、悩みだすと止まらなくなりしつこく質問してくる。ふふふ、可愛いじゃない(´▽`)/ 入居してくる下宿人たちとのハートフルな物語。堪能しました。続篇、読みたい。2025/12/03
assam2005
21
新宿区落合にある家賃は1ヶ月1万円、まかない付き、お悩み相談付き物件。ただし、管理人さんの悩みを「聞いてあげる」こと。あまりの安さに躊躇する。そんな下宿屋に集まったのはとある悩みを抱えた人ばかり。管理人さんの悩みを相談されながら、協力する下宿人達。どこかファンタジーっぽく、かと思いきや、現実的な問題が繰り広げられる。教団から逃げる信者、シングルファザー、弾けなくなったギタリスト…。登場人物全員が秘密を持つ人ばかり。人はいろんなものを伝染させる。純真無垢、素直さ、優しさ。清きものばかり伝染させる人って稀有。2025/12/03
ごへいもち
14
美味しい物、誰か食べさせてほしい^_^2026/01/07
マカ
12
まかないを食べるほっこり系の話かと思いきや、まかないの話はあまり出てこなかった。ちょっとクセ強い管理人の凪人の相談や、集まってきた下宿人の様々な問題に向き合う合間に、なかもり荘で不可解な事件までも起こる。事件の犯人は判明し解決したから良かったけど、それ以外のことは解決とまではいかないものも。特に凪人の父親のこととアリッサのことが気になってるので、続編がほしいところではあるかな。その時はもう少しまかないの話もあるといいんだけど。2025/12/29




