内容説明
若き青木繁のライバルであり、国木田独歩も認める文才の持ち主。洋画家として「日展」の前身である「文展」で二年連続の最高賞受賞。欧州遊学後は南画を手掛け、「片ぼかし」の手法を編み出すなど、横山大観ら多くの日本画家たちに影響を与えた。春陽会の設立の中心人物として活躍し、東京大学安田講堂の壁画を完成させる。美術史上いくつもの重要な役割を果たしたにもかかわらず、その多彩な才能ゆえ全体像が理解されにくかった小杉放菴の本格的評伝。 【目次】表現の地肌に触れる。──小杉未醒(放庵・放菴)への道案内 水沢勉/はじめに/第一章 日光の山中にて/第二章 不同舎入塾/第三章 『戦時画報』特派員/第四章 独歩と共に/第五章 水戸コネクションの拡がり/第六章 田端の運動家/第七章 『方寸』同人/第八章 欧州遊学/第九章 日本美術院再興をめぐって/第十章 春陽会設立/第十一章 壁画制作への情熱/第十二章 『奥の細道画冊』の旅/第十三章 摠見寺その他の襖絵/第十四章 赤倉の山荘にて/あとがき/参考文献一覧/人名索引
目次
表現の地肌に触れる。──小杉未醒(放庵・放菴)への道案内 水沢勉/はじめに/第一章 日光の山中にて/鹿郎という名前/小倉山の家/国府浜家の養子/再び小杉家へ/師・五百城文哉/宇都宮での寄宿舎生活/内弟子となって/赤薙山での体験/富三郎の逮捕/第二章 不同舎入塾/内弟子の出奔/弟子の帰還/黒田清輝の日光来訪/吉田博の来訪/不同舎へ/“おばあさん”森田恒友/荻原守衛とのすれ違い/ライバルの登場/太平洋画会の発足/「播磨日記」と「詩人実朝」/歌を詠む画家/第三章 『戦時画報』特派員/特派員記者として/「特派員画報」の作者/仁川海戦の報告/記事の評判/再び戦地へ/戦場の画家/花袋、轢かれる/第四章 独歩と共に/近事画報社入社/龍土会への参加/近事画報社から独歩社へ/『上等ポンチ』創刊/第一漫画集『漫画一年』/『漫画天地』と『漫画と紀行』/五百城文哉の死/幻想小説「夢遊記」/相良春子との結婚/沼波瓊音との出会い/『東海道線旅行図会』から『うしのよだれ』へ/独歩社の破綻と独歩の死/第五章 水戸コネクションの拡がり/儒商・杉田雨人/河童の画家・小川芋銭/芋銭とのつき合い/田岡嶺雲処士/『天鼓』への掲載/「帰れ弟」と「髑髏塔の作者」/長詩「戦の罪」/田岡嶺雲の死/第六章 田端の運動家/東京での住まい/小杉家の改築/倉田白羊との出会い/押川春浪と『冒険世界』『武 世界』/天狗 楽部誕生/ポプラ 楽部結成/旅する天狗連/春浪の死と天狗の新年会/田端の文化人たち/芥川・鏡花・大観/第七章 『方寸』同人/『方寸』創刊/『方寸』への参加/『西遊記』の翻訳と挿絵/日本画を描く/公田連太郎と老荘会/文展での受賞/小豆島への写生旅行/石井柏亭との溝/第八章 欧州遊学/欧州へ向けて旅立つ/パリ到着/ヴェトゥイユにて/スペイン旅行/ロンドン旅行/ブルターニュの夏/セザンヌの遺画とシャヴァンヌの壁画/イタリア旅行/アミアン、そしてベルギーへ/ミュンヘン・ドレスデン・ベルリン/抽象絵画の捉え方/苦手な西洋音楽/ロシアを経て帰国の途へ/第九章 日本美術院再興をめぐって/日本美術院の誕生から終焉まで/日本美術院の再興/“片ぼかし”という手法/日本画への進出/『十便画冊』との出会い/南画の米点/絵を見る視線と画中の人物の視線/大観との合作《荒川絵巻》/再興日本美術院の洋画部門/洋画部脱退/第十章 春陽会設立/春陽会の誕生/春陽会参加までの木村荘八と中川一政/岸田劉生の参加/春陽会の発足/第一回春陽会展まで/岸田・梅原の脱会/油絵と挿絵/第十一章 壁画制作への情熱/洋行の目的/博覧会出品作《降魔》/渡辺家の《山幸彦》/《山幸彦》と南方神話/沖縄の植物/写実画から構想画へ/安田講堂建設計画/壁画制作へ向けて/現場あれこれ/完成した壁画/第十二章 『奥の細道画冊』の旅/『奥の細道』をめぐる旅へ/芭蕉の旅と小杉の旅/木下杢太郞と小宮豊隆/「兄弟の嫁」と「遊女」と/放庵麻紙/旅の終わり/第十三章 摠見寺その他の襖絵/木造建築の壁画/内田邸と内本邸の襖絵/琵琶湖絵巻競作/松岡和尚との出会い/《石上》を描く/摠見寺で襖絵を描く/《山行》《閑庭春禽》を描く/“梅の絵”の行方/第十四章 赤倉の山荘にて/別荘購入/花鳥画を描く/金太郎遊行/安明荘への転居/安明荘を訪れた人/忍び寄る老い/赤倉に死す/あとがき/参考文献一覧/人名索引
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