内容説明
「24時間戦えますか」から
「おじさんの詰め合わせ」まで
スーツ/腹筋/大股/白人の上司/高層ビル/ヒゲ脱毛/能力主義/とりあえずビール/違いがわかる男/命令する本田圭佑/ホモソーシャル/生涯現役……
CM・ポスターに刷り込まれた“理想の男性”の虚像を暴く!
缶コーヒー広告のスーツ姿と背景の高層ビル、
「出世」や「モテ」と結びつけられるヒゲ脱毛、
いつも命令口調の本田圭佑……
その〈男らしさ〉のイメージはどこからきて、
私たちの価値観に影響を及ぼしているのか。
栄養ドリンク、ビール、スーツ、メンズ美容、選挙ポスター――
街中にあふれる広告から、これまで「なかったこと」にされてきた
男性表象の問題点を鮮やかに炙り出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuko Hashimoto
18
前著『ジェンダー目線の広告観察』が面白かったので。本書では広告で表される「デキる男らしさ」を読み解く。「デキる男」の要素には女性から「モテる」ことが欠かせないのか。なんだかなあ…売らんかなで作られる「男らしさ」の強迫観念にとらわれてしまったらしんどいよなあ。人のどこに魅力を感じるかは人によって違うのに… / 後半の性教育に携わる方のインタビューをとても興味深く読んだ。ジェンダーの話は女性がすると反発を招くが、男性が男性に説くと比較的受け入れられやすい模様?2026/01/05
二人娘の父
9
普段よく目にする広告を手がかりに「有害な男らしさ」を写真批評の視点で読み解く。ビールやスーツ、栄養ドリンクの広告が「企業戦士」や「デキる男」といった理想の男性像を表象する。メンズ美容広告や選挙ポスターにも、新たな能力主義や戦略が隠されていると指摘。広告によってつくられた「男らしさ」という“よろい”の正体に気づき、性別にとらわれず自分らしく生きるための、解放と連帯を促す著作といえる。大谷翔平の論評は嫌味ではなく笑える(正確に言うと、大谷翔平を笑っているのではなく、彼を使う側=広告主と代理店の狙いが笑える)。2025/10/14
しげ
8
自分らしく生きるために性別移行をした人が、新たな性別での「らしくあれ」を強制されてしまうことがあると知り、うんざりしました。まるで呪いみたい。人間は属性によって同じ考えを持っているわけでなく、ひとりひとり大切にしていることも、うれしく思うことも、嫌だと感じることも違う。だから、とにかくコミュニケーションを取って、間違えたら謝って、通じ合えたら喜んで、みたいなことが大切なのかなと思いました。2025/10/14
コトノハ小舟
7
序章の男性描写のパターンに名前をつけてみる、というのが秀逸。こうしてみると、笑っちゃうというか、滑稽ですらある。笑い事じゃないんだけど。毎日毎日こうした広告に晒されてる私達は洗脳されてるに近いかもしれない。筆者の見つめる視線を借りて、繰り返し観て、凝視することで、現実のやばさを認識しました。いやあ、自分自身も強く内面化してるかもなあ。女性も男性への接し方で再生産に加担してる面もあると思うし、男の子の育て方って大事かも。女の子の育て方も大事だし。今の自分として、どうしたらいいんだろ?!というのが今。2025/08/16
pppともろー
6
街中にあふれる広告によって「男らしさ」のイメージが刷り込まれる。男性中心主義。白人への羨望。その規範から外れる男たちの生きづらさ。2025/11/01
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