怖くて美しい能の女たち:日本人の美意識の究極のかたち

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怖くて美しい能の女たち:日本人の美意識の究極のかたち

  • 著者名:林望
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 草思社(2025/08発売)
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  • ISBN:9784794227904

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内容説明

能の世界に描き出された「女」というものを切り口として、
能の奥深さ、面白さを考察する。

能のどこが面白いのか――。そう聞かれても、すぐには答えが見つからない。けれど、「わからない」のに惹かれる。そんな不思議な魅力に導かれて、謡・仕舞・小鼓・楽屋働きまで実際に学んできた著者が、豊かな実体験と国文学の知見から綴る、新しい能入門書!

(「序文」より)
「数多い能のなかから、本書では、考えに考えて、八曲を選んで読むことにした。
  葵上
  野宮
  紅葉狩
  巴
  隅田川
  道成寺
  砧
  姨捨
 この他にも取り上げたい曲はたくさんあるのだが、まずはこの八曲を選んで、男女情愛の機微、恋情と諦観、女を巡る民俗や信仰、男よりも強い存在としての女、母の愛と苦悩、女の恋の執念と狂気、捨てられた女の苦悩と悲愁、そして老境と孤独、などできるだけ多様な側面から、能の表現していることを読んでみたのである。
 読み解くに当たって、それぞれの曲の原拠とすべき先行文学作品、すなわち、『源氏物語』『平家物語』『大和物語』などとの詳しい比較をするだけでなく、さらにその淵源ともいうべき民俗学的な考察も加味したところである。
 できるだけ分かり易く書いたつもりだけれど、なにしろ相手は古典文学と能の詞章だから、そこは読者諸賢もじっくりと読んでいただければ幸いである。
そしてもし、ここに取り上げた曲が能楽堂で演ぜられる機会があったら、ぜひとも、足を運んで実際に観てほしいと思うのである。
 それが私から読者への、切なるお願いである」

 本書を通じて、能の見どころがわかり、「能」鑑賞のコツがつかめるのはもとより、『源氏物語』などの古典世界に対するより深い理解が進む。日本人としての教養が自然に身に付く一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomonori Yonezawa

5
地元Lib▼2025.8.6 㐧1刷▼八章(曲)222頁、葵上、野宮、紅葉狩、巴、隅田川、道成寺、砧、姥捨▼カバー袖には「新しい能入門書!」なんて書かれているが、初心者向けではない。いくつかは鑑賞経験あり、どれも粗筋ぐらいは知っている。そんな人向けの本に感じた。▼鑑賞経験ありの隅田川と道成寺、粗筋は知ってる源氏ものは書いてることが理解でき(唸れ)るのだが、他の四曲はイメージがちと難しかった。▼面白い本なのだが、面白さを感じるためには鑑賞してからか、もっと初心者向けの本が先ですね。2026/01/03

Melody_Nelson

4
お能はとっつきにくい(わかりにくい)のだけど、とても興味がある。理解して堪能したい。本書を読むに、古典の下敷きがあってのストーリーのようで、益々敷居が高くなる印象があるも、それを学べば深く演技が見られそう。ここで取り上げられている演目はどれも面白そうだが、女性の怨念の強さが際立つ。まずは、初心者向けという「隅田川」から見に行きたい。2025/10/18

NAGISAN

0
能で演じられる女性を主人公にして、女の情愛、悲哀、孤独などを、源氏物語の訳をおこなった国文学者の筆者が古典の知識を駆使して奥行きのある解説。能に関心を持ちながらも難しいと思っている人にとって、能の世界に引き寄せてくれる良書。読み返す度にそれぞれの作品の味わいが出る。個人的には、最初は葵上、その後は砧、今は野宮です。2025/12/24

福ノ杜きつね

0
能楽に登場する女性の表現から、そこに込められた美学を読み解く一冊。能楽の背景となる古典文学や民俗学的考察もあり、多少知識のある人が一歩進むためのテキストといった趣。人の未練、葛藤を、簡素な様式で如何に表現するか、様々なアプローチを試みた先人の創意工夫が偲ばれる。2025/12/20

takao

0
ふむ2025/10/29

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