朝日文庫<br> 人間みたいに生きている

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朝日文庫
人間みたいに生きている

  • ISBN:9784022652034

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内容説明

ベストセラー待望の文庫化! 食べることに嫌悪を覚えている高校生・三橋唯。「食べること」と「人のつながり」はあまりに分かちがたく、孤独に自分を否定してきた唯が初めて居場所を見つけたのは吸血鬼の館だった。《解説・令丈ヒロ子》

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

26
食べることそのものに嫌悪を覚える女子高生・三橋唯。孤独で自分を否定するしかなかった唯が、食べ物の匂いがしない「吸血鬼の館」で謎めいた男・泉と出会う青春小説。食べ物を口に入れて咀嚼すること自体に嫌悪感を抱いていて、食べても吐いてしまう状況を友人や両親にも話せない唯の苦悩。そんな彼女が出会った血しか飲めない奇病の泉の下で過ごす、無理をしなくていいつかの間の平穏な日々。容易には解決しない悩ましい状況で、それでも分かってもらえないではなく、自分の思いを伝えていこうと少しずつ変わってゆく唯の姿が印象的な物語でした。2025/08/08

イシカミハサミ

14
三橋唯/女性/子ども/扶養/食べられない    泉遥真/男性/おとな/自立/食べられない  全く違う人と人でもひとつ共通点があればつながることができる。 とても近しい人と人でもひとつ違えばまったく分かり合えない。 共通点だと思っていたものが実は全く別物のことがある。 違っていると思っていたものが実は分かり合えることがある。 分かることは同じということではない。 同じだということは分かることではない。 当たり前のことではあるけれど、忘れがちなこと。 それにしても、唐揚げからでも食欲を奪う文章の力よ。2025/09/11

磯田

2
表紙に惚れ、数頁読んだ後購入。食べること自体に嫌悪感を覚えるということに興味を持った。青春らしさがよく現れているし、自分の力でどうにかしようともがく姿も美しかった。自分に刺さった一冊でした。2025/09/17

あーや

2
本屋で目当ての本を探している途中で出会った。 『生きたいんじゃない。食べなくても、生きられる体がほしい。』 この帯と表紙に惹かれて、試しにとページを捲ってみたところ冒頭3ページほどでこれは面白い本に違いない!とセンサーが働いた。 私は主人公の唯とは違い、食べて嫌悪感を抱くこと吐き気を催すことはないものの人が美味しいというものの良さが分からないことが多い(私にとっては苦手なものばかり)のでほんの少しの共感を持ちながら最後まで読み進めていけた。 これから先の唯が少しでも生きやすくなっていたら良いなと思う。2025/09/14

こは

2
『ネバーランドの向こう側』はダメだったがこれは読めた。友達の中で睦月だけほとんど主人公と会話がなくてこの子なんだったんだろう…。『スターゲイザー』『鳥と港』はよかったけど他の作品は今のところうーん…2025/09/11

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