内容説明
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世界のさまざまな地域や文化では、「死」をどのように悼み、弔うのか――35の葬送の風習や儀式を、多彩なビジュアルと、コラムやインタビューを交えた解説でめぐる。
たとえば、街が音楽に包まれるニューオーリンズの「ジャズ葬」。骸骨メイクと花飾りで祝うメキシコの「死者の日」。日本人にとっては驚きの、故人を掘り起こして再会するというマダガスカルの「骨返し」や、亡き人の酒癖や失敗談も墓標に刻むルーマニアの「陽気な墓地」。歴史に根差した風習だけでなく、現代では、携帯電話やスニーカー、ワインボトルを模したガーナの「創作棺」や、遺体を堆肥にして土に還すエコ志向な「グリーン葬」、遺灰をロケットに載せて飛ばす「宇宙葬」も。
哭(な)く、叫ぶ、笑う、歌う、酔う、着飾る、祝福する――かくも多様な死生観や葬送の在り方には、歴史的、宗教的、文化的な背景があり、ページを繰るごとに、「死」は避けられなくとも決して終わりではなく、悲しいだけのものでもないという不思議な感慨に満たされる。よき生と、幸せな旅立ちのための「世界のお弔いガイド」。
目次
はじめに
たたえる CELEBRATING
アイルランドのウェイク/ニューオーリンズのジャズ葬/中国のぜいたくな葬式/ガイジャトラの陽気な旅立ち/メキシコの死者の日/マダガスカルの骨返し/ナイジェリアの複葬/死者も踊る――死者を称える祭りと風習
しのぶ COMMEMORATING
ルーマニアの陽気な墓地/死後写真/骸骨たちの世界――有名な地下墓地と納骨堂/韓国の珠葬/ガーナの創作棺/死者と再会するスラウェシの人々/パプアニューギニアの村を守るミイラ/ペットのお墓/新しい別れのかたち/不滅の英雄の記念碑/高層墓地
いたむ MOURNING
死を嘆く声/イスラム教の葬儀の風習/ラコタ族の魂の守人/マオリの哀悼の儀式/指を切り落とす儀式/ドリーミング――オーストラリアの死生観/世界各地のユダヤ人の葬儀/泣き女/不滅の象徴――死と再生のシンボル
そなえる OFFERING
ゾロアスター教の沈黙の塔/バリ島の火葬の儀式/看取りのドゥーラ/スウェーデン式の終いじたく/チベット仏教の6つのバルド/グリーン葬/ヴァーラーナシーのガート/ジャイナ教の穏やかに死ぬわざ/サガダの崖にかけた棺/チベットの天葬/石に刻まれた歴史――世界各地の見事な墳墓
索引
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