NHKブックス<br> シン・アナキズム 世直し思想家列伝

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NHKブックス
シン・アナキズム 世直し思想家列伝

  • 著者名:重田園江
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • NHK出版(2025/07発売)
  • ポイント 22pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784140912959

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内容説明

未来を拓く暮らしと思想

ウェブマガジン「本がひらく」で好評連載した新鮮なアナキズム論を単行本化!
歯切れよく小気味よい文体で多くのファンを持つ著者が「アナキズム」のイメージを大転換! ジェイン・ジェイコブズ、ヴァンダナ・シヴァからポランニー、おなじみグレーバー、そして「ねこ&森政稔」まで、独自の視点で選ばれた思想家たちを驚くほどわかりやすく解説。親しみやすい語り口で、読めば読むほど「今、何がおかしいのか」「どう立ち向かうべきか」が分かって力が湧いてくる、痛快きわまりない思想史。

【内容】
第1部 都市と農村のアナキズム実践――ジェイン・ジェイコブズとヴァンダナ・シヴァ

 第一章 ジェイン・ジェイコブズ
  1 上から見るか、ヨコから見るか
  2 「生きた都市」の条件
  3 東京オリンピックの都市再開発

 第二章 ヴァンダナ・シヴァ
  1 タネとプーさんと目的論
  2 「緑の革命」と農業の工業化
  3 生物多様性と商品化の相剋

 補論(対談)重田園江・桑田学 エコノミーとエコロジーの思想史

 第三章 ねこと森政稔
  1 ねことお船とアナキズム
  2 社会組織家としてのアナキスト

第2部 シン・アナキズムの思想――カール・ポランニーとデイヴィッド・グレーバー

 第四章 カール・ポランニー
  1 ポランニー、波乱の生
  2 労働・土地・貨幣の商品化をめぐって
  3 商品経済という「悪魔のひき臼」
  4 オーストロ・マルクス主義と「赤いウィーン」
  5 協同組合の思想と運動
  6 社会的所有における自由と民主主義
  7 ポランニー的未来社会

 第五章 デイヴィッド・グレーバー
  1 近代科学のヤバさは、桑田学『人新世の経済思想史』に書いてある
  2 グレーバーの生涯と著作
  3 民主主義の起源は西洋にある?
  4 国家に抗する社会の地「ゾミア」
  5 『万物の黎明』における「ざっくり人類史」批判
  6 価値と記号と構造と
  7 欲望は社会関係からくる――疎外と物象化
  8 借りたものは返さなくてはいけないの?
  9 なぜどんなものにも値段が……
  10 雄牛のうんこのお仕事たち
  11 21世紀のカフカ的世界
  12 民主主義とケアの倫理

終章 マッドマックス 怒りのデス・ロード
あとがき
人名索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

100
重田先生の語り口が巧妙で、抜群に面白い。ジェイン・ジェイコブズ/ヴァンダナ・シヴァ/森政稔/カール・ポランニー/デイヴィッド・グレーバーという章立て。ジョイコブズ氏やポランニー氏をアナキズムの文脈で捉えたことがなかったので、とても新鮮だった。暴力的手段で体制転覆を図るアナキズムではなく、人類学的な視点に立ち、支配―従属関係を解き放った民主主義を目指すシン・アナキズム。市場主義や代議制の行き詰まりに直面する現代への示唆は深い。そして、本書の終着点がグレーバー氏の見事な読み解きというのも素晴らしい。いい本だ。2025/09/17

月をみるもの

19
最近グレーバー(+ウェングロウ)の「万物の黎明」とポランニーの「大転換」を読んだので、まずは復習のために後半から。どっちもわかりやすく的確なレビューになってるので、この本を予習として読んでから分厚い本編に進むのもよいでせふ。一方、前半の3人(ジェイコブス・シヴァ・森政稔)は、いずれも誰それ?てレベルだったが、読後には「なるほど3者とも立派なアナキストだ」と納得。難を言えば、大杉栄と伊藤野枝、そして近代科学に対する無知と偏見が丸出しなのが鼻につく。文体も、面白く読める人と、受け付けない人にはっきり分かれそう2025/11/14

amanon

6
書店で目に留まり、これは面白そうと思って読んでみたが、やはり面白かった…というと、明るい内容を予想するかもしれないが、ここで告発される現実はあまりに重たく過酷で暗い。要するに、このままでいくと地球は滅亡しますよ、なので、別の選択肢をそれぞれが考えましょうと言っているのだけれど、そのヘビーな現実を終始乗り突っ込み的な文体で書かれているので、思いの外サクサク読み進めることできる。それはともかくとして、改めて資本や国家がいかに民衆のことを考えず、目先の利益を重視して、無茶をやっているかを改めて痛感させられた。2025/12/01

みさと

3
「アナキズム=無秩序、テロ」の図式はもう古い。というより意図的に作られた思い込みだ。アナキズムは支配に服せず自分のことは自分で判断し、地域のことは地域で話し合って決めていくこと。ジェイン・ジェイコブズ、ヴァンダナ・シヴァ、森政稔、カール・ポランニー、デイヴィッド・グレーバーら5人のアナキストの生き方と思想を追い、資本主義と都市開発、遺伝子組み換え、新自由主義と官僚社会に抵抗し、自由な世の中を構想するための道筋を探る。現代の何がおかしいかを言語化し、やられっぱなしでいられない力が湧いてくるのを感じさせる。2026/01/07

nob

2
なかなか面白い本でした。従来の無政府主義アナーキーとは少し違うが、この本に登場する人々は現代社会の仕組みを否定するアナキストでした。世直し思想家列伝というサブタイトルにピッタリです。カール・ポランニーの「商品になってはいけないもの」それは「労働」「土地」「貨幣」という考え。デイビッド・グレーバーの「借りたものは返さなくてはいけないの?」当たり前だけどこれが国家レベルでは侵略する側とされる側になってしまう考えなど。なるほどと思うものばかりでした。終章を「マッドマックス怒りのデスロード」の解説なのも面白い。2025/10/25

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