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内容説明
「沖縄で、沖縄を描く」ことに人生を捧げてきた漫画家・新里堅進──その鬼気迫る作品群と半生
沖縄を代表する劇画家・新里堅進は、1978年『沖縄決戦』でデビュー以降、沖縄戦をはじめ沖縄の歴史・文物を描き続けてきた。
極めて多作であるが本土では数作が刊行されたのみで、その50年の画業のほとんどを「沖縄で、沖縄を描く」ことに捧げてきた。
戦後80年。いまだ世界では戦争の惨禍やまぬ中、戦後生まれのひとりの人間が取り憑かれたように描き続ける「地上戦」とはいったい何なのか……戦後の沖縄文化史、そして日本漫画史におけるミッシング・ピースとも言うべき新里の人生とその作品を通じて問い直す戦後80年特別企画。
【漫画】
◎『沖縄決戦』より─Love Day/バックナー中将戦死 ─住民大虐殺 ─/住民、戦野に彷徨/解散/鉄血勤皇隊員の死/落日の摩文仁
◎『ハブ捕り』より─山原の変人/悪夢の果て
◎『ケンちゃん日記 貧しいけど豊かだったあのころ』より─洞くつ探険とガイコツ/つらい思い出/不思議な風習と幽霊
◎『水筒 ひめゆり学徒隊戦記』より─地獄の野戦病院/雨中の病院移動/洞窟の中の目/一兵士考/死散/第三外科の最後/雲ながるるいやはてに
◎『運玉義留』より─兼城親雲上の憂鬱
◎『奥山の牡丹 沖縄歌劇の巨星・伊良波尹吉物語』より─奥山の牡丹/涙のクリスマス演芸会
◎『沖縄空手風雲録 シルガンター虎十』より─陰謀
◎『さるの手』前・後編
◎『愛はガマの彼方に』
◎『白梅の碑』より─ローソク踊り/恐怖の百米坂/狂兵の詩/井戸の歌声/国吉壕の最後
◎『防衛隊 儀間三郎の場合』
【評伝】
◎第一章─地霊
◎第二章─犀の角のように
◎第三章─「戦争」と「戦後」のはざまで
◎第四章─「戦争を描く」とは何か
◎第五章─沖縄漫画の水脈
◎第六章─極北の星
◎第七章─魂をさがす
半世紀にわたる画業から選び抜いた珠玉の絶版作品群を採録し、その半生を徹底取材。
日本漫画史のミッシング・ピースに光を当てる永久保存版!!
目次
Love Day(『沖縄決戦』より)
はじめに 藤井誠二
評伝 第一章 地霊
作品選集 1 『ハブ捕り』より
評伝 第二章 犀の角のように
作品選集 2 『水筒 ひめゆり学徒隊戦記』より
評伝 第三章 「戦争」と「戦後」のはざまで
作品選集 3 『ケンちゃん日記 貧しいけど豊かだったあのころ』より
評伝 第四章 「戦争を描く」とは何か
作品選集 4 『沖縄決戦』より
評伝 第五章 沖縄漫画の水脈
作品選集 5 『運玉義留』より 『奥山の牡丹 沖縄歌劇の巨星・伊良波尹吉物語』より
評伝 第六章 極北の星
作品選集 6 『沖縄空手風雲録 シルガンター虎十』より 『さるの手』前・後編 『愛はガマの彼方に』
評伝 第七章 魂をさがす
作品選集 7 『白梅の碑』
作品選集 8 『防衛隊 儀間三郎の場合』
評伝著者あとがき 藤井誠二
作者あとがき 新里堅進
雲流るるいやはてに
編者による解題 安東嵩史
新里堅進 全作品リスト
感想・レビュー
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アメヲトコ
緑虫@漫画