いただきます。 人生が変わる「守衛室の師匠」の教え

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いただきます。 人生が変わる「守衛室の師匠」の教え

  • ISBN:9784799331538

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内容説明

タイトルの意味がわかったとき、あなたの人生は大きく動く。

Audible人気作品ランキング第1位(2025/3/1~2025/3/31) 獲得! 泣けると大反響の小説が待望の書籍化!
喜多川泰・作家デビュー20周年の集大成となる最新作


【あらすじ】
高校を卒業後、楽に稼ぎ、好きなことをして遊んでいたいとバイトを転々とする日々を送っていた19歳の翔馬。
楽に稼げると聞いて飛び込んだ警備員バイトの仕事先は、まさかの大学の守衛室。
自分と年齢の変わらない学生たちに見られながら、老人と一緒に働くなんて……。
「遊ぶ金がたまったらとっとと辞めてやる」と後悔し始める翔馬。

しかし、一緒に働く松原、薮島、天野の過去を知り、翔馬の世界の見方は変わっていく。
仕事とは何か、人生とはなにか、生命のつながり……
3人が自分の生きざまを通して教えてくれたのは、「未来の誰かの笑顔のために行動する」ということだった。
なぜなら、自分たちは皆、誰かの何かを「いただいて」生きているのだから。

守衛室で出会った人生の大先輩たちが押してくれた背中。
未来に向けて翔馬が決意したこととは?


(本文抜粋)
自分は「未来の誰かの幸せのために働こう」なんて思ったことはなかった。
ずっと考えていたのは
「今の自分のお金のために」だ。
そのことに気づいた。
結果として、自分は幸せだなんて思ったことは一度もなかった。
いつだって何もかも思うようにいかなかったし、今の自分の状況を恨みこそすれ、感謝するなんて考えもしなかったのだ。
でも、天野の話に心が震えて仕方がないのはどうしてなのか。
認めたくないが自分が感動しているのがわかる。心の奥底で自分の魂が共鳴しているのが自分でもわかる。本当は自分もそういう男になりたいのだ。
(中略)
「俺も、そうなれますかね。天野さんや松原さんみたいに」
「え?」
「未来の誰かの笑顔のために、俺にできることってあるんすかね?」
天野は微笑んだ。
「もうやってるじゃない」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Book Lover Mr.Garakuta

21
【小林書店】【速読】:面白かった。学びになる本の一冊で、万人の人に読んで欲しいと思いました。この本から学ぶ事は多いと思った2025/09/28

ふわりん

10
たった2か月で翔馬の人柄が激変し過ぎかなとチラッと思ったけど、それまで隠れていた元々の性格が周りの人たちにより最大限に引き出されたということかもしれない。警備員の先輩方のそれぞれが自分しかできないことをしている、未来の誰かの幸せのために。目の前の小さな問題にとらわれてなかなか遠い未来まで意識がいきにくいのが現状だけど、人生の先輩方に来た道を振り返っていろいろ聞くことができた翔馬は幸せものだね。先輩方だけでなく、津崎や詩緒里、龍弥、大切な陽奈など、これから一緒に成長していく仲間たちが一番の宝になると思う。2025/09/27

coldsurgeon

6
人が生きていくうえで、社会から多くの恵みを受けていることを自覚する必要性を訴えている。食事の際に「いただきます」と合掌して唱えるが、そこには多くの人の手による恵みに感謝するだけではなく、自然がもたらす恵みにを心に思い浮かべる想いもある。人生のどこかで、知らず知らずのうちに恵みを得ていることに気づき、未来の誰かの幸せのために、生きていきたいと思う機会が生まれる。心を潤す物語だった。2025/09/15

ドロンジョ935

4
いただきますの由来や意味には、それぞれの考えが反映されてると思うんだけど、自分とは違う見方や意見を聞く機会がないと広がらない。それ含めて学びの機会は大事だ。年を取るのも悪くないと思わせてくれる。人間は行動の後に感情がついてくるのに、やる気が入らないとできないとかやりたいことが見つからないというのはよく聞くけど、まずは行動しないと見つからないってことを、この守衛室のように教えられる機会がある社会であってほしい。2025/09/28

みち

3
この人の本って本当にいい本だよね。日々の暮らしで削られまくる中、人や考え方の大切にする部分を気づかさせてくれる1冊だと思います。この本からは人とのつながりかな。人は1人では決して生きていけない。感謝や敬意の気持ちを持ち続けること。あたりまえのことなんだけど、おろそかになってしまうんだよね。2025/10/05

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