内容説明
娘の小学校のPTA活動に戸惑い――(「ダディトラック」外山薫)/俺も授乳ができたらいいのに。(「俺の乳首からおっぱいは出ない」行成薫)/いないはずの「父」の筆跡は――(「連絡帳の父」岩井圭也)/息子の大切なトミカがなくなった!(「世界で一番ありふれた消失」似鳥鶏)/――「イクメン」が死語になって久しい令和。家事も育児も当たり前に行うパパたちの胸の裡は? 7人のパパ作家による、令和パパたちの心の声。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
雪
45
子育て中のパパたちが主人公のアンソロジー。外山さん、岩井さん以外は初読みの作家さんだったけど全部良かった。幼児のいる若い共働き家庭の話が多かったが、やっぱり仕事と家庭の両立の壁は多くの人たちが悩む一大テーマだと思う。自分も子供が小さかった日々のドタバタを思い出し、あるあると共感しながら読んだ。年代的には石持さんの『息子の進学』が一番身につまされた。2025/10/11
ゆのん
40
恋愛期間を経て結婚し、出産。子供を宿した時から心身共に母親になる女性と違い、いわば突然パパとなる様な感じなのかな男性は…。家庭環境も夫婦の在り方もガラリと変わってしまう子育て期。パパも家事や育児に参加するのが当たり前の時代。そんな時代に奮闘するパパ達の物語。どのパパも頑張っている様子や心の声、それでもやはり可愛い我が子と大切な家族。ちょっと可哀想にも感じたり、パパ目線に感心したりと楽しく読めた。特に好きなのは行成薫著『俺の乳首からおっぱいは出ない』。笑ってしまうパパ心情だが本人の真剣さがまた笑える。2025/03/27
papako
35
似鳥作品を読んで、最新作チェックで引っかかって。お父さんたちの悲喜交々ですね。一番最初のタワマン文学の旗手って紹介の作者の作品がいまいちのれなくて心配だったけど、あとは楽しめました。おっぱい欲しいお父さん多いんだろうなぁ。石持さんって男性だったんだ!知らなかった。うん、なかなか味わい深いアンソロジーでした。2025/09/02
pen
31
岩井さん・石持さんのお名前があったので手に取ったが、予想以上に面白かった。「俺の乳首からおっぱいは出ない」授乳したいパパの真剣度がより笑いを誘う。不器用なパパが自身の親としての適性に悩む「髪を結ぶ」も良かった。「そういう家族がそこにある」主人公が同業者の飲み会で受けた傷。帰路の際、少しだけ泣いてしまうシーンで一緒に泣いてしまった。そして石持さんの「息子の進学」乳幼児が対象のお話が多い中、地方大学へ進学の息子との手続きで現地まで一緒に。そこで知る息子の真意。お見事でした。子育ての難しい時代を実感します。2025/10/09
nyanco
31
似鳥さん、石持さんのお名前を拝見して、なんとなく読み始めたのですが、「7人のパパ作家による、令和パパたちの心の声」とても面白かった。昭和に母親業をしていたので、今のパパたちはこんなにもしっかりと育児しているんだというのが最初の驚き。(あぁ、でもウチのムスコはここまでちゃんとパパ業していない)行成薫さん、初読みでしたが「俺の乳首からおっぱいは出ない」はインパクト大。 深夜のミルクタイム、ママの母乳を欲しがり泣き叫ぶ我が子、妻からは何故、泣き止ませられないのかと冷たい視線 →続く 2025/08/22
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