内容説明
娘の小学校のPTA活動に戸惑い――(「ダディトラック」外山薫)/俺も授乳ができたらいいのに。(「俺の乳首からおっぱいは出ない」行成薫)/いないはずの「父」の筆跡は――(「連絡帳の父」岩井圭也)/息子の大切なトミカがなくなった!(「世界で一番ありふれた消失」似鳥鶏)/――「イクメン」が死語になって久しい令和。家事も育児も当たり前に行うパパたちの胸の裡は? 7人のパパ作家による、令和パパたちの心の声。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Ikutan
55
最近はイクメンという言葉も古くなり、パパが育児をするのが当たり前になりつつありますが、そんな育児中のパパたちの視点で描いた七つの短編。行成さんの『僕の乳首からおっぱいは出ない』で乳児相手に悪戦苦闘するパパから、大学進学を控えた息子に対する父親の思いを綴った石持さんの『息子の進学』まで、世代も色々。真面目に取り組む彼らの姿は微笑ましく、一生懸命な姿には心打たれた。岩井さんと似鳥さんはミステリ仕立て。似鳥さんは部屋の見取り図付き!切り口もバラエティに富んでいて個性溢れる作品ばかり。サクサク読めて面白かった。2025/10/27
雪
51
子育て中のパパたちが主人公のアンソロジー。外山さん、岩井さん以外は初読みの作家さんだったけど全部良かった。幼児のいる若い共働き家庭の話が多かったが、やっぱり仕事と家庭の両立の壁は多くの人たちが悩む一大テーマだと思う。自分も子供が小さかった日々のドタバタを思い出し、あるあると共感しながら読んだ。年代的には石持さんの『息子の進学』が一番身につまされた。2025/10/11
ゆのん
43
恋愛期間を経て結婚し、出産。子供を宿した時から心身共に母親になる女性と違い、いわば突然パパとなる様な感じなのかな男性は…。家庭環境も夫婦の在り方もガラリと変わってしまう子育て期。パパも家事や育児に参加するのが当たり前の時代。そんな時代に奮闘するパパ達の物語。どのパパも頑張っている様子や心の声、それでもやはり可愛い我が子と大切な家族。ちょっと可哀想にも感じたり、パパ目線に感心したりと楽しく読めた。特に好きなのは行成薫著『俺の乳首からおっぱいは出ない』。笑ってしまうパパ心情だが本人の真剣さがまた笑える。2025/03/27
papako
38
似鳥作品を読んで、最新作チェックで引っかかって。お父さんたちの悲喜交々ですね。一番最初のタワマン文学の旗手って紹介の作者の作品がいまいちのれなくて心配だったけど、あとは楽しめました。おっぱい欲しいお父さん多いんだろうなぁ。石持さんって男性だったんだ!知らなかった。うん、なかなか味わい深いアンソロジーでした。2025/09/02
もちこ
37
読めてよかった。 子育てに悩むパパたちの叫びが、胸にズドンときた。 ママたちと同じくらい、パパたちもうまくできなくて泣きたくなる時があるんだ。 泣きたいのはママもパパも一緒なんだ。 特に「俺の乳首からおっぱいは出ない」と「髪を結ぶ」は、泣ける。 乳児期に感じる焦りと、親としての自信喪失がこれでもかというくらいリアルに描かれていて、当時の記憶が蘇って、本当に泣いた。 パパにはもちろんおすすめしたいが、ママにこそ読んでほしいと思う。 パパの気持ちがわかれば、パパに対しても優しくなれる気がする。2025/10/21
-
- 和書
- 民芸の心 (新装和英版)




